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心血管老化制御部

部の業績

 

業績の概要

 インスリンシグナルは老化と密接な関連があります。過剰なインスリンシグナルにより心不全が増悪することを明らかにしました(J Clin Invest 2010、Cell Metab 2012)。心不全治療に反応しない患者の心臓でミトコンドリア融合関連分子が低下することも発見しました(Sci Rep 2021)。また、血管内皮や(J Mol Cell Cardiol 2015、2019、Sci Rep 2021)、脂肪の老化(Nat Med 2009、Cell Metab 2013、Sci Rep 2019, iScience 2022)により心不全や肥満の病態が促進することを報告し、総説にまとめる機会を得ました(Cell Metab 2014他)。また最近、新たな選択的老化細胞除去法や(Nature Aging 2021, Sci Rep 2022)、心不全におけるコリン代謝不全の意義を報告しました(Sci Rep 2022)。褐色脂肪は活発な代謝臓器として重要ですが、肥満ストレスに伴い血管密度が低下することで機能不全に陥ることを発見しました(J Clin Invest 2014)。神経伝達物質や血液凝固因子を介して褐色脂肪不全が生じることも明らかにしました(Cell Rep 2018, iScience 2022)。これらの検討を踏まえ、加齢が臓器横断的に同期する現象を「加齢同期(Sync-aging)」という概念で捉え、老化促進分子が加齢同期の中心的役割を担うメカニズムの解明及び治療法開発を目指したいと考えています。

最終更新日:2023年04月26日

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