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人工臓器部

研究内容
安全に長期使用が可能な体外設置型補助人工心臓システム

安全に長期使用が可能な体外設置型補助人工心臓システム

急性心筋梗塞を中心とする重症急性心不全患者の治療において、①中核病院搬送までの循環維持、②血行動態の安定化を図って多臓器不全の進行を防止しつつ治療方針を決定するまでの循環維持(Bridge-to-Decision)、としての短期使用循環補助システムの重要性がより大きくなっている。現状では、このような循環補助法に使用するべく開発され製品として認可されたものは過去に当部において開発された拍動流式血液ポンプを用いたシステムのみであったが、補助可能な流量に限界があるなどさらなる適用範囲の拡大を目指した新しいシステムの開発が必要である。人工臓器部では、これまでにNEDOが実施する臨床応用への橋渡し研究等を通じて、遠心型血液ポンプの羽根車を非接触で血液中に浮遊した状態で支持・回転させることが可能な動圧軸受型ポンプの開発を行っており、超小型の補助人工心臓システムとしての応用するべく研究を実施している。これまでに、ドライバも含めたシステムの製品化に必要な各種安全性試験を実施しており、この血液ポンプが臨床使用可能なレベルに到達していることを実証してきた。このような優れた性能を有する本血液ポンプシステムを用いて、Bridge to Decisionのための超小型補助循環システムを開発・臨床応用する事を目的とする。

最終更新日:2021年10月01日

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