国立循環器病研究センター

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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 (CRE) 検出について

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 (CRE) 検出に伴う対応について

当院において、一つの病棟でカルバペネム耐性腸内細菌科細菌 (CRE)*と呼ばれる耐性菌を持っている患者さんが通常より多く認められています。現在、いずれの患者さんも感染症の発症には至っておらず、CRE が住み着いているだけの状態(保菌状態)と考えられます。
私たちは、複数の患者さんからCREが分離されたことを重く受けとめ、このことが院内感染によるものかどうか、また院内感染とすればその原因は何か、について現在行政および感染対策の専門家と連携し、調査を進めています。一方で、標準予防策、環境消毒、医療器材・物品の管理などの感染対策の徹底と定期的な検査に通常以上に鋭意取り組んでいるところです。
入院中の患者さんやお見舞いに来られたご家族の皆様にはご迷惑をお掛けしますが、院内の感染対策のために、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
今後の経過については、このホームページにおいて随時報告してまいります。

*カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 (CRE) について
CRE は抗菌薬に耐性でありますが、通常の大腸菌などと同じで便の中に保菌されている状態では、病気の原因にはなりませんが、膀胱や腎臓、胆のうなどでは病気を起こすことがあります。CRE が原因となって感染症を発症した場合は、有効な抗菌薬が限られるので治療が難しくなる可能性があります。詳細については下記をご参照ください(ただし、日本で分離されるCREの多くは海外のCREと比べ、有効な薬剤が多いことがわかっています)。

<参考>米国CDCが警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関するQ&A:
https://www.niid.go.jp/niid/ja/cre-m/2384-idsc/3306-carbapenem-qa.html

平成29年8月10日
病院長

最終更新日 2017年08月10日

最終更新日:2021年09月30日

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