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本格的ハイブリッド手術室システムが稼動しました。

国立循環器病研究センターでは、1月12日(水)、本格的ハイブリッド手術室システムを稼動しました。なお、本格的ハイブリッド手術室システムの稼動は、日本で初めて(アジア太平洋地域初)となります。

ハイブリッド手術室とは、手術台と心・脳血管X線撮影装置を組み合わせた手術室のことで、手術室と心・脳血管カテーテル室、それぞれ別の場所に設置されていた機器を組み合わせることにより、最新の医療技術にも対応します。

従来は手術室でX線透視・撮影を行いながら手術を行っていましたが、現有の装置では心・脳血管カテーテル造影X線装置の出力、透視画像等が高度な術式に対応できない状況でした。今後はハイブリッド手術室でX線撮影し、直ちに高画質な3次元画像を作成、観察しながら、その場で血管修復術の手術であるステントグラフトなどの先進的な手術を迅速かつ安全に実施することが可能となります。また、大動脈瘤疾患などへの応用が期待されます。


本格的ハイブリッド手術室システム

本格的ハイブリッド手術室システム


【主な特徴】

・本システムは日本初(アジア太平洋地域初)の本格的ハイブリッド手術室(全世界にて4台が稼働予定)です。
・他病院では、手術室内に心・脳血管カテーテル造影X線撮影装置を導入した事例はありますが、心・脳血管カテーテル造影X線撮影装置と手術台がそれぞれ独立して設置されており装置間で干渉し合う欠点がありました。
・ 本システムは、双方の機器がコンピュータにて制御され、機器同士の干渉もなく、より安全に可動することが可能になっています。
・ また、心・脳血管カテーテル造影X線撮影装置と手術台が互いに位置情報を確認しながら、3次元画像のX線撮影が初めて可能となりました。

【稼動の目的】

・ハイブリッド手術室システム(以下、「本システム」という)は、本装置上で本格的手術が実施可能な高性能のX線撮影システムであり、主にステントグラフト内挿入術(以下「本術」という)に対応できる装置です。
・本システムは、現在、手術室にて実施している本術だけでなくX線透視を用いる手術にも対応でき、将来、大動脈弁疾患の治療に対して期待されている経皮的大動脈弁置換術に対応できます。
・全身麻酔下での経皮的カテーテル治療やバイパス術等の手術に対して優れた機能性、操作性、安全性のある本システムの導入により、治療能力の更なる向上が可能となります。

【稼動の背景】

・当センターは循環器病の高度専門医療機関であり、診断・治療に最新の医療技術を利用した高性能装置を導入し、最高の技術レベルを維持する必要があります。特に手術においては、X線透視・撮影を併用した手技も多く実施されています。
・本術は、手術室環境でX線透視・撮影を行いながら経皮的にカテーテルを挿入し、大動脈にステントグラフトを装着する術式です。また、本術に血管バイパス術を併用した術式も多くなされています。
・本術では高品質な透視・撮影画像が要求されるため、それに対応した撮影装置が必須ですが、現有の装置では心・脳血管カテーテル造影X線装置の出力、透視画像等が十分に本術に対応できず、高度な術式に対応できない状況でした。

【構成内訳】

ハイブリッド手術室システム 一式

・ハイブリッド手術対応型心・脳血管X線撮影システム
AlluraXper FD20(ハイブリッドOR仕様) フィリップス社製
・マグナス手術台 (マッケ社製)
・シーリングサプライユニット (マッケ社製)
・手術用照明器H LED (マッケ社製)

【ハイブリッド手術室の広さ】

・約42m2

【清浄度】

・クラス1,000(一般手術室と同等の清浄度)

最終更新日 2011年03月30日

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