国立循環器病研究センター

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広報活動

沖縄県民の平均寿命・健康寿命の延伸、早世の予防を目的とした健康づくり推進に向けた覚書の締結

令和3年3月29日
国立循環器病研究センター
沖縄県

このたび、国立研究開発法人国立循環器病研究センター(理事長:小川久雄、以下「国循」という。)及び沖縄県(知事:玉城デニー)は、沖縄県民の平均寿命・健康寿命の延伸、早世の予防を目的とした健康づくり推進に向けた協働事業を行っていくことになり、そのための覚書を締結することになりましたのでお知らせいたします。

概要

沖縄県は、1985年までは男女ともに平均寿命が全国一位でしたが、2000年以降順位が下がり、2015年には女性7位、男性36位でした。また、働き盛り世代の年齢調整死亡率が男女とも全国平均より高いという結果が出ています。
国循は、平成2年から約30年にわたり、多目的コホート研究(国立がん研究センター主体、国循は循環器分野で参画)を通して沖縄県民の健康づくりに関与してきました。また、国民の健康寿命の延伸に向けて大きな要因となる循環器疾患対策を中心とした支援を行う役割があります。
このことから、沖縄県と国循は、平均寿命・健康寿命の延伸、早世の予防のために県医師会や琉球大学など県内関係機関と連携の下、協働して健康づくりを推進することとなりました。

具体的には、協働事項として、
① 市町村等の保健指導担当者の育成・技術向上・支援に関すること
② 県民の生活習慣病予防に関する教材の作成・提供に関すること
③ 県民向け講座・専門職への研修会等に関すること
④ 健康増進計画の評価・策定に関すること
⑤ 県民の特性の分析とそれに合わせた有効な方法の提言に関すること
に取り組んでいくことにしております。

国循では、心不全重症化予防事業(*)を立ち上げて、「生涯健康支援10(Lifelong Health Support 10)」(循環器病やがんなど多疾患を防ぐエビデンスに基づく生活習慣病改善項目10項目)を用いた新しい保健指導を開始しております。当面、その新しい保健指導について、県内市町村等の保健指導担当者に情報提供し、育成・技術向上・支援を行うとともに、関係機関と協働して県民の特徴に合わせた教材作成を行う予定です。

令和3年度以降は、県の健康増進計画の評価・策定や、県民の生活習慣の特性とそれに合わせた有効的な対策に向けた提言などを通して、施策への反映を実施していきます。

これまで国循が確立した循環器病予防のエビデンスや保健指導スキルを活かし、県内関係機関と連携して沖縄県の平均寿命・健康寿命の延伸、早世の予防を目指します。

(*) 吹田市健診受診者を対象とした心不全重症化予防対策に係る協定書の締結~"健都"循環器病予防プロジェクト~  http://www.ncvc.go.jp/pr/release/20201023_press.html

国立循環器病研究センター
564-8565大阪府吹田市岸部新町6-1
理事長 小川久雄

沖縄県
900-0021那覇市泉崎1-2-2
沖縄県知事 玉城デニー

最終更新日 2021年03月29日

最終更新日:2021年09月26日

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