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急性期脳梗塞に対する新薬 第1例目が登録へ

2020年2月3日
国立循環器病研究センター

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:小川久雄、略称:国循)脳神経内科の猪原匡史部長、吉本武史医師、データサイエンス部の角田良介プロジェクトマネージャーらは、ペプチドホルモンであるアドレノメデュリン(AM)投与の安全性評価を主目的とした医師主導治験を2020年1月16日より開始し,同日第一例目を登録しました。AMは、急性期脳梗塞の炎症を抑制することに加え,血管再生をも期待できる革新的治療薬の可能性があり,本医師主導治験はその開発の第1歩です。脳梗塞の症状が出現してから24時間以内であればこの治験に参加できることから、近隣の病院や医院からの紹介も含め、今後の治験の進展が期待されています。

治験内容と流れ

実施区分:医師主導治験
対象患者:急性期非塞栓性脳梗塞患者
治験のデザイン:複数コホート並行群間比較試験
対照の種類:プラセボ対照
盲検化のレベル:二重盲検
目標症例数:60症例

今後の展望・課題

脳梗塞における、閉塞血管の再開通率は70〜80%と高率となり、多くの患者がその恩恵を受けるようになりました。しかし、依然として脳卒中の死亡者数は年間11万人にのぼり、死亡には至らなくても、脳梗塞をきっかけとして寝たきりや認知症を発症するケースが非常に多いとされます。その医療コストは年間1兆円を優に超え、介護費用は2兆円を超えています。AMによって、脳梗塞の予後・QOLを2割改善できれば、4000億円/年以上の経済効果が期待されます。

※ 本治験は、日本医療研究開発機構(AMED)臨床研究・治験推進研究事業「脳梗塞急性期のアドレノメデュリン静注療法の確立(研究開発代表者:脳神経内科 部長 猪原匡史)AMED課題管理番号【19lk0201096h0001】」の支援を受けて実施する。

(参考)AMは、多彩な生理活性作用を有している

最終更新日 2020年2月3日

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