国立循環器病研究センター

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広報活動

AMED脳卒中研究班 合同成果報告会「脳卒中超急性期治療の近未来図~THAWS試験, FASTEST試験から見える世界~」の開催について

2020年1月10日
国立循環器病研究センター

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:小川久雄、略称:国循)の豊田一則副院長(脳血管部門長)が主宰する、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究助成による2つの研究班の合同成果報告会が、2020年2月7日(金曜)に、国循の講堂で開催されます。
この報告会は、AMED 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業「発症時刻不明の急性期脳梗塞に対する適正な血栓溶解療法の推進を目指す研究」(THAWS試験)班の最終年度報告とAMED 臨床研究・治験推進研究事業「脳出血超急性期患者への遺伝子組換え活性型第VII因子投与の有効性と安全性を検証する研究者主導国際臨床試験」(FASTEST試験)の初年度報告を兼ねた会です。脳梗塞・脳出血のいずれも超急性期における最新薬物治療開発について紹介し、今後のわが国における脳卒中救急治療を考える内容になっています。
当日は以下の進行を予定しています。

「脳卒中超急性期治療の近未来図~THAWS試験, FASTEST試験から見える世界~」
● 日時: 2020年2月7日(金曜) 受付/開場 13:30~
● 会場: 国立循環器病研究センター 講堂(エントランス棟3階)
● 参加費: 無料 事前申込制(1月31日締切)です
申し込み方法は、以下のURLよりご確認いただけます
( https://forms.gle/qE1RdyaCpsibj9M48 )。
● クレジット: 出席者には、日本脳卒中学会専門医クレジット3単位、大阪府医師会生涯研修クレジット2単位が認定されます。

第1部 14:05~15:15「脳梗塞超急性期治療としての再灌流療法:THAWS総括」
○ 発症時刻不明脳梗塞への血栓溶解療法とTHAWS試験の主解析成果報告
○ 次世代の画像診断と血栓溶解薬の開発
○ THAWS2研究概要と事務連絡

第2部 15:25~16:25「脳出血超急性期の最新内科治療:ATACH2総括とFASTEST」
○ 超急性期降圧:ATACH2試験総括
○ 緊急止血:FASTEST試験の背景と概要

この報告会には、2つの研究班に参加された全国の研究者(医師)、研究協力者をはじめ、広く医療・健康・製薬などに携わる方に、ご参加いただけます。報道関係の皆さまも、自由に聴講していただけます。

THAWS試験

睡眠中発症など発症時刻不明の脳梗塞患者に対する静注血栓溶解療法(t-PA静注療法)の有効性と安全性を確かめる目的で行われた、医師主導の国内多施設共同臨床試験です。

FASTEST試験

発症後2時間以内の脳出血超急性期患者に対する、遺伝子組換え活性型第VII因子の静脈内投与の有効性と安全性を確かめる目的で、来年度から開始される予定の、日米など世界6か国が参加予定の、医師主導多施設共同臨床試験です。

ATACH2試験

発症後4.5時間以内の脳出血超急性期患者に対する、降圧薬ニカルジピンの持続静注を用いた積極的降圧療法(収縮期血圧 140 mmHg未満)の有効性と安全性を確かめる目的で行われた、日米など世界6か国が参加した医師主導多施設共同臨床試験です。(主解析結果: Qureshi AI, et al: N Engl J Med 2016;375:1033-43
主なサブ解析結果: Toyoda K, et al: Ann Neurol 2019;85:105-113)



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最終更新日 2020年1月10日

最終更新日:2021年09月26日

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