国立循環器病研究センター

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医療現場で生まれた 一撃一秒 氷点下「かるひえ1)瞬間冷却パック」を発売

熱中症の応急処置など、夏場の屋外でも効果が持続する
叩けば瞬時に氷点下、-10℃まで冷える瞬間冷却パック

平成29年8月23日

国立循環器病研究センター
大衛株式会社

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:小川久雄、略称:国循)と大衛株式会社(大阪市都島区、代表取締役社長:加藤光司、以下「大衛」とします)は、共同研究の成果として、瞬間冷却パックを製品化しました。

開発の背景

医療の現場において、患者さんの循環動態の急激な悪化や心臓マッサージをはじめとした緊急心肺蘇生、熱中症における救急搬送などの一刻を争う場面では、冷却した輸液を血管内に注入することにより低体温を導入したり、内頚動脈や大腿動脈など体の表面にある動脈を表面から冷却する治療が行われます。一般的にこれらの治療には、専用の医療機器や冷蔵設備が必要ですが、機器の準備に時間を要することや、救急車内や屋外では冷蔵設備が無い場合がほとんどです。そこで、保管場所を選ばず手軽に冷やせる瞬間冷却パックとして、こうした医療現場のニーズを国循が集約・具現化し、大衛が製品として完成させました。

商品の特長

本製品は、冷蔵設備が不要で、内包された水袋を叩いて破れば、いつでもどこでも手軽に冷やせる瞬間冷却パックです。一般的に使用される冷却パックの用途の他、循環器疾患、熱中症などを対象とした低体温・体温管理療法もターゲットとしています。
  • ビッグサイズ
    内容量が多いことで、夏場の屋外でも瞬時に氷点下となり-10℃まで下がります。保冷時間も長く40分間2)の継続が可能です。
  • 視認性
    水袋が破れたことが確認しやすいように、透明な冷却パック中央部より青色に着色された水が確認できる構造になっています。
  • 汎用性
    専用の加圧バッグ(別売)と併用すれば、常温で保管された輸液を急速に冷却することが可能です。そして、体の一部に冷却パックを固定するための専用サポーターを発売予定です。また、冷凍庫に保管すれば、液状の保冷材として再利用が可能です。
1) 「かるひえ」は、国循の登録商標です。国循における医療現場のニーズや研究成果に基づき、さまざまな部位(あるいは様々な部位に用いる部材)を手軽に瞬間 的に冷やすというコンセプトに合った、かるひえ用冷却材を組み合わせた物品に、「かるひえ」マークが表示されます。
2) 室温30℃にて、冷却開始から0℃になるまでの時間(外気温、使用方法により保冷時間は変わります)

お問い合わせ先

  • 国立循環器病研究センター
    臨床工学部  髙橋 
  • 大衛株式会社
    品質保証本部 高橋  06-6924-0495  

最終更新日 2017年08月23日

最終更新日:2021年09月26日

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