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「オーダーメイド医療」の実現に向けて本年4月1日より「創薬オミックス解析センター」を本格稼働

平成27年2月16日

 

国立循環器病研究センター(略称:国循)は、循環器病に対する医薬品や診断法の開発研究のために、「創薬オミックス解析センター」(センター長:南野直人 分子薬理部長)を設置し、本年4月1日から本格稼働させます。バイオバンク事業で収集された試料を用いて、心臓や血管の病気で起こる遺伝子やタンパク質の変化をオミックス解析技術で徹底的に調べ、創薬標的となる遺伝子やタンパク質、変動する物質を隈なく見出すことで、医薬品や診断法の開発を格段に推進できると期待されます。

循環器病は日本人の死亡原因の1/4を占める重大な病気です。ヒトゲノム配列決定につづき、身体の中の全分子の情報を収集するオミックス解析が発展してきましたが、循環器病の原因遺伝子やタンパク質の大部分が不明です。心臓や血管、血液の中で変化する分子を、網羅的に調べ記録していくことが、今後の医薬品開発に不可欠です。疾患により変化する遺伝子やタンパク質を個人レベルまで掘り下げて見つけ、病気との因果関係を明らかにできれば、医薬品や診断法の開発、オーダーメイド医療の実現も可能となります。

創薬オミックス解析センターの開設により、解析機器や解析の専門家をまとめて配置することで、多種類のオミックス解析を集中して実施できるようになります。また、昨年11月の第3世代シーケンサーの導入を始め、今後も最新の機器や解析技術を積極的に導入します。これまでに遺伝性致死性不整脈、脂質代謝異常症、大動脈疾患などの解析を行ってきましたが、今後は心筋症などにも対象を拡大して解析を行います。

オミックス解析には、バイオバンク事業で当センターに来院する患者より同意を得て収集した組織や血液、臨床情報を活用します。得られた遺伝子、タンパク質、mRNAなど情報はデータベース化して保管され、将来は外部とも共有化して活用する予定です。

最終更新日 2015年02月16日

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