国立循環器病研究センター

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広報活動

バイオバンク事業の始動

2012年5月22日

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:橋本信夫、略称:国循)は、心臓病や脳卒中などの循環器病を制圧するため、患者血液や組織などを医療情報と合わせて保存し研究開発に活用する「国立循環器病研究センター・バイオバンク(バイオバンク長 植田初江)」への協力依頼を6月から開始します。循環器の領域に特化したバイオバンクは国内で初めてになります。

バイオバンクとは、患者の同意を得たうえで、血液や手術・検査の際に摘出された組織などの「生体試料」を医療情報と合わせて保存し、それらを匿名化して国内外の研究者や研究機関提供し研究開発に活用してもらう仕組みです。当センターでは5年以内に約5万件の生体試料を保存する目標です。

今日、医学研究を進めるにあたっては、様々な医療情報や生体試料を利用して、多面的な解析が行われるようになってきており、当センターのバイオバンクから生体試料を提供することにより研究開発が活性化することが期待されます。

<期待される医療上の成果>

◆ 新しい治療薬・治療法・予防法の開発

◆ 新しい診断法・検査法の開発

◆ 予防や治療に役立つ疾患マーカー(例:心不全マーカーなど)の発見

◆ 医学・医療・医学教育の質・技術・レベルの向上

<バイオバンクに保存する生体材料>

◆ 診療や検査後に残った生体試料(血液、組織、摘出臓器、病理標本など)

◆ 診療や検査で得られた情報・データ(遺伝情報、画像等を含む)

◆ 手術・解剖で得られた診断済みの生体試料(組織、標本など)

◆ 終了した研究成果や、はじめからバイオバンクでの利用を目的として提供される生体試料、情報・データなど

最終更新日 2012年06月11日

最終更新日:2021年09月28日

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