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ドクターカーの試験運用開始

国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:橋本信夫、略称:国循)は、患者の病態を把握し速やかな治療につなげるため、ドクターカーを導入し5月14日(月)から試験運用を開始いたします。このドクターカーは、新生児から成人まで幅広い患者層に対して搬送を可能とし、国内でも類をみない高性能の車両です。

国循では、循環器病緊急疾患の救急車による搬送を年間3000件以上受け入れています。その半数以上が入院を必要とする重症患者です。ドクターカーに医師・看護師が乗車し、搬送の過程から診療に関わることで、患者の病態を把握し速やかな治療を行うことが可能となり、救命率の向上と患者予後の改善が期待されます。

車内には移動体通信(携帯電話)を使用したモバイルテレメディシンを導入し、心電図や動画などの情報をインターネットでリアルタイムにCCU(心臓血管集中治療室)に伝送し、ドクターカーを「動く診療室」として運用していきます。緊急カテーテル検査・手術などが必要と判断される場合には、適時該当部署へ連絡するなど、受入体制を整えます。

他の医療機関と連携して重篤な循環器疾患患者を対象に出動します。例えば、重症の心不全のために補助循環装置が装着された患者や、緊急手術が必要な新生児が、高度専門治療を受けるための国循への搬送を、迅速かつ安全に行うことが可能になります。今後は国循ドクターカー開発の医療技術・運用のノウハウを日本・世界へ発信していきます。

Dr.カー ドクターカー内部

【主な特徴】

アイコン ドクターカーには,車内でも医療行為ができるように、医療機器の配置を工夫しており、除細動器、人工呼吸器、心電図モニタ、携帯型吸引機、自動体外式除細動器を装備しています。さらに国循が開発した「モバイル・テレメディシンシステム」を搭載し、搬送中の車内から患者の脈拍、血圧12誘導心電図などのバイタルデータと車内カメラで撮影した映像をリアルタイムでセンターに送信することが可能です。搬送中でも、ドクターカーに同乗している医師と病院の医師が情報を共有し、より正確な判断を時間の遅れなく行うことが期待できます。

アイコン 全自動リフターを搭載しており、大人用ストレッチャー、大動脈バルーンポンプ(IABP)、経皮的人工心肺補助装置(PCPS)などの機械の同時搭載、乗降が一度に可能です。

アイコン ストレッチャーが大人用、幼児用、新生児用(搬送用保育器)あり、患者別に搬送時に選択して搬送を行うことが可能です。また、各ストレッチャーが救急車内に固定可能となっています。

アイコン 車内がフルフラットになるよう車内底を上げ、天井もハイルーフにすることで広い車内作業スペースを確保しており、診療行為の制限を最小限にした設計となっています。

アイコン 車内天井に赤外線ウォーマー(幼児用)を搭載しており、開放型小児用ストレッチャーを使用する際に、患者の保温が可能です。

最終更新日 2012年05月11日

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