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下肢末梢動脈閉塞症例に対するアドレノメデュリンの臨床応用について

既存の治療法に抵抗性の重症下肢末梢動脈閉塞症(慢性閉塞性動脈硬化症・バージャー病)症例に対して、内因性血管新生ペプチドであるアドレノメデュリン(寒川賢治研究所長が発見・同定)を世界で初めて臨床応用します。これは国立循環器病研究センター独自の先進医療です。

末梢動脈閉塞疾患とは、足の血管に動脈硬化が起こり、血流が悪くなる病気です。その結果足がしびれたり、痛んだり、歩きにくくなったりします。悪化する(重症虚血肢)と、足に潰瘍ができたり、壊死したりすることもあり、ひどい場合は足を手術しなければならなくなることもあります。

既存の治療法としては、病気の進行度や患者さんの状態にあわせて、抗血小板薬や血管拡張剤などの薬を使った治療のほか、人工血管や自分の血管を用いてバイパスを作る手術、狭くなっている血管をバルーン(風船)をつかって広げる治療などが行われます。

我が国においては、30~40万人と多くの患者が罹患しており、そのうちの25%が既存の治療法では十分な効果が得られず肢切断に至ることが報告されています。治療抵抗性の虚血肢に対する新たな治療法として、国立循環器病研究センター研究所にて発見・同定された内因性血管新生ペプチド・アドレノメデュリンを世界で初めて臨床応用します。アドレノメデュリンを局所投与することによって、血管機能維持や血管新生を促進し、動脈閉塞病変の進展抑制と血管新生に伴う血流改善を図り、下肢虚血症状の改善が期待されます。

国循では、研究所・研究開発基盤センター・病院が三位一体となり、革新的な医療技術に開発に取り組んでいます。

最終更新日 2012年02月13日

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