国立循環器病研究センター

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広報活動

東日本大震災の被災地第2次調査チームを派遣

国立循環器病研究センターは、岩手県における震災・巨大津波被災後の長期的な循環器疾患(心血管疾患、脳血管疾患)対策を立案するための情報収集と、循環器病対策の啓発を目的とする第2次現地調査チーム3名(医師2名、研究員1名)を派遣します。

現在、避難所や仮設住宅では、高血圧症と肥満の増加が問題視されており、原因として塩分や脂肪分の多い弁当の継続摂取、住環境の悪化、運動不足、不眠などによるストレスなどが取りざたされています。高血圧症はありふれた疾患ながら、ストレスの多い環境下におけるコントロールには細心の注意を要し、既に心筋梗塞や心不全、脳卒中などの高血圧続発症の、被災地での発症が報告され始めています。今回の被災地はもともと塩分摂取量の多い地域であることに加え、避難所の食事による過剰な塩分摂取等から、特に高齢者の爆発的な続発症増加が危惧されます。そのため、派遣チームは、岩手県庁、県栄養士会、岩手医科大学、被災地の診療所などを訪問し、被災地域での食生活や循環器医療提供体制の問題点などについて、現地調査を行います。

派遣日程は7月19日(火)~21日(金)で、国や関係諸学会、団体への政策提言の基礎資料とします。

最終更新日 2012年02月13日

最終更新日:2021年09月28日

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