総長からのごあいさつ
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- 総長 橋本 信夫
国立循環器病センター理念
私たちは、
国民の健康と幸福のため、
高度専門医療研究センター
として循環器疾患の究明と
制圧に挑みます。
国立循環器病センターは、循環器病に関する先端的な治療と研究を推進すべく昭和52年に設置され、設立30有余年が経過しました。この間多くの治療法が開発され、基礎的な研究も大きな進歩を遂げていますが、なお循環器病は国民死亡原因の上位を占めており、その克服に一層の努力が必要とされています。
循環器病というと「心臓の病気」と思われがちです。もちろん心臓は全身に血液を送り出す重要な臓器ですが、血液の循環の不調が原因である循環器病は、脳卒中、心臓病、高血圧、糖尿病等の広い範囲で、血管、血液、神経などの多くの要素が複雑にからみあって徐々に進行していく病気であることを理解しなければなりません。高齢化社会でもっとも罹患率の高い疾患群で、食事・生活様式、煙草なども関係する生活習慣病とされています。
このように複雑な循環器病を克服するために、色々な分野の専門家の協力体制を強化し、移植医学、人工臓器医学等、さらには遺伝子治療や、本人の細胞から組織や臓器を作る再生医学等を用いたより新しい治療法の創出や、基礎となる研究の推進などに努力していますが、皆様方に循環器病に関する正しい情報をお知らせし、循環器病予防のための生活習慣の改善に役立てていただくことも国立循環器病センターの使命と考えています。
平成8年から運用を開始した「循環器病診療総合支援全国ネットワークシステム(循ネット)」は、全国の循環器病専門診療施設を結ぶ大規模な情報網です。この情報ネットワークを日常の診療情報の交換に活用することによって、先端的診療・研究の成果を速やかに全国に波及させ、逆に我が国における診療の現状を把握した新たな技術開発を行うことを目指します。また、循環器病に関する最新情報をインターネット・ホームページを通じて提供することにより、日本中の患者さんと専門診療施設との情報距離を縮めていきたいと思います。また、平成15年からは国立循環器病センターの広報誌として「NCVCニュース」を発刊しており、当センターの活動を広く知って頂くよう務めております。
さらに、地域における専門医療施設と市民の皆様との連携にも力を入れています。「さつき循友会」は私達と共に生活習慣病と戦う吹田市民の組織で、その成果は「吹田スタディ」と称し全国的にも世界的にも有数の大規模疫学研究に成長いたしております。吹田市民の方々、吹田市医師会の諸先生方、吹田市行政の方々と力を合わせ、吹田市、大阪府を日本一の世界に誇れる健康都市にしたいと思っております。
国立循環器病センターの活動をご理解いただき、ご支援いただければ幸いです。
[更新日: 2010年02月19日]
