ホーム > 各部のご紹介 > 分子病態部

分子病態部

研究概要

血液は、ふだん流動性を保って全身の血管内を循環していますが、出血時には即座に止血反応を開始して出血を防ぎ、生体を守ります。流動性維持と止血という相反する状態をバランス良く制御するために、血液や血管、臓器などには様々な機構が備わっています。そのバランスが崩れることは、生体にとって脅威となります。

流動性を維持する機能が不十分であったり、止血反応が過剰に進むと、血管内に病的血栓が生じて血栓性疾患につながります。逆向きにバランスが崩れると、出血性疾患につながります。どのような理由でどの血管でバランス異常が起こるかで、症状は変わります。

例えば、脳血管に血栓が生じると脳梗塞に、心血管に血栓が生じると心筋梗塞になります。エコノミークラス症候群として有名な静脈血栓塞栓症や肺血栓塞栓症は、静脈に血栓が生じて起こります。全身の細小血管で血栓が生じたり、出血する疾患もあります。

分子病態部では、血栓症と関連する循環器疾患の克服に向けて、分子レベルから個体レベルまで幅広い手法を用いて研究を進めています。主なテーマは、止血および血栓形成に関する研究、循環器疾患に関連する細胞機能に関する研究、脳循環代謝に関する研究です。

止血および血栓形成に関する研究では、血栓性血小板減少性紫斑病、非典型溶血性尿毒症症候群、静脈血栓塞栓症、後天性von Willebrand病などを対象とし、遺伝子解析やタンパク質構造機能解析、血球機能解析を行っています。細胞機能に関する研究では、小胞体ストレスや小胞体関連分解、虚血性障害、細胞極性などに着目して、血管内皮細胞、脳神経細胞、心筋細胞などを解析しています。脳循環代謝に関する研究では、脳血管攣縮の成因解明、虚血性ペナンブラ領域の病態解明、局所脳虚血モデルの開発、脳保護に向けた医療機器開発や物質探索を行っています。

研究テーマ

  1. 止血および血栓形成に関する研究
  2. 循環器疾患に関連する細胞機能に関する研究
  3. 脳循環代謝に関する研究

最終更新日 2016年07月01日

ページ上部へ