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人工臓器部

体内植込み型補助人工心臓システム

人工臓器部では、1980年代後半に日本で初めて体外設置型の人工心臓を開発・実用化し、重症心不全患者治療法の発展に寄与してきた。しかしながら、移植まで平均して3年程度かかる日本では、人工心臓の使用期間も数年オーダーと非常に長期化する。体外設置型人工心臓では血栓・感染といった合併症が問題となるだけでなく、大型の駆動装置と繋がれているために退院することは不可能であり病院にて管理可能な患者数にも限界があった。

最近では、小型の体内植込み型補助人工心臓が実用化されたために退院して在宅医療が現実的な手段となり当センターでも多くの植込み症例を経験している。この体内植込み型人工心臓の耐久性や生体適合性の面で人工心臓がさらに向上すれば、現在のように心臓移植へのつなぎのためにだけの使用にとどまらず心臓移植の対象でない患者にも使用することが期待されている。人工臓器部ではこのような要求に応える性能を持つ優れた体内植込み型補助人工心臓として、動圧軸受を用いた非接触駆動が可能な軸流ポンプ型植込み型補助人工心臓の開発を行っている。このシステムはポンプ本体が小型であるため、小児を含む小柄な患者にも適用可能なように設計を変更したタイプについての開発も実施している。

図

図:(左)体内植込み型補助人工心臓システム図(右)開発した軸流ポンプ

最終更新日 2016年07月01日

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