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研究所概要

研究所所長(併任):小川 久雄 副所長: 望月 直樹
研究所所長(併任)
小川 久雄
副所長
望月 直樹
国立循環器病センター研究所

生体が正常な機能を十分に発揮するためには、生体を構成する全ての臓器(心臓、脳、腎、肝、筋など)・組織(皮下、結合組織など)に血液やリンパ液が継続的かつ十分に循環されなければなりません。そのような循環維持に直接関わる諸臓器をまとめて循環器または循環器系と呼びます。循環器は主として血液が流れる心臓、動脈、毛細管、静脈から構成されています。それら循環器にかかわる疾患を総称して循環器疾患または循環器病と呼びます。

現代社会においては、大幅な生活様式の変化と急速な高齢化に伴い、心臓病・高血圧症・脳血管障害などに代表される循環器疾患の有病率が高まっています。また要介護者の約30%は脳血管障害の後遺症を抱えています。これらの循環器疾患による我が国の死亡率は国民死亡原因の約30%を越えており、同じく死亡率30%のがんとほぼ並んでいます。これらの疾患対策は、欧米同様に今や国家的課題となっています。

この国家的要請に応えるため、国立循環器病研究センターの理念と基本方針で循環器疾患に対する医療と研究を推進しています。研究所ではそれを具体的に実現して行くために、次のような基本計画を策定しています。

  • 遺伝子医学を用いた本態解明及びその応用
  • 新しいリスク要因、環境要因の究明
  • 移植医療(臓器、組織)の確立
  • 画像による機能評価法の確立
  • 脳、心筋保護療法の開発
  • 超急性期治療の確立
  • 人工臓器・組織の実用化
  • 再生・再建医学の確立


研究所では、これらの計画に沿って、臨床を指向しつつ、基礎・基盤的な研究に支えられたオリジナルな研究を行っていますが、従来の基礎・臨床医学の範囲にとどまらず、急速に進歩している関連科学を導入し先進的な研究体制を取り、国内外の研究機関との研究交流を盛んにして、循環器病の制圧を目指しています。さらに、西暦2000年新ミレニアムに入ってからの国家的プロジェクトであるミレニアムゲノム(遺伝子多型解析)、メディカルフロンティア(蛋白科学、バイオニック医学、機能画像など)やナノメディシン(ナノイメージング、ナノデバイス、ナノバイオニックス、ナノ薬物送達など)、人体機能解析代替医療などの大型指定プロジェクト研究などの循環器病関連研究課題を遂行しています。

さらに、16年度から循環器病の制圧に必要な医療技術及び医療機器の開発及び実用化を一層推進するために、研究所と病院が一体となって、当センターが有するバイオメディカルエンジニアリング、ティッシュエンジニアリング及びナノメディシンなどの研究成果・技術を活かした、効果的・効率的な日本発の画期的な医療技術及び医療機器開発を行うべく、先進医工学センターが研究所内に設立されました。ここでは従来の研究組織の枠を超えた産学官よりなる横断的な研究体制の下に、将来を見据えた開発戦略に基づいた医療技術及び医療機器開発の企画からこれらの開発、そして臨床応用までを総合的に一貫して行うことが目的であります。

最終更新日 2017年04月01日

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