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看護部署紹介

1階 SCU病棟の看護のご紹介

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1階 SCU病棟の看護のご紹介

当センターのSCUは、1978年に日本で初めて開設された脳卒中集中治療室です。年間約800件以上の緊急入院を受けています。なかでも、脳梗塞の最先端治療であるrt-PA(血栓溶解療法)は年間92件(2021年)、EVT(血栓回収療法)は年間59件(2021年)で国内トップクラスの実績があります。これらの治療は脳組織の不可逆的な障害が起こる前に、閉塞した脳動脈を再開通させるものです。これにより、治療された患者さんの多くは劇的な症状の改善を認める方もおられますが、行うにはタイムリミットがあります。そのため、医師・他職種とチームワークを図り早期に治療が行えるよう日々尽力しています。また病棟看護師として治療後の状態変化を早期発見できるよう24時間細かく観察・アセスメントしています。発症直後より異常の早期発見を行いながら、患者さんの症状に合わせた日常生活動作獲得のためのリハビリテーションを行い、嚥下状況に合わせた食事介助を行っています。



【主な疾患】

  • 脳梗塞 592件/ 年
  • 脳出血 169件/ 年
  • 一過性脳虚血発作 19件/ 年
  • てんかん 13件/ 年

【主な治療・検査】

  • rt-PA療法、EVT療法、 CT、MR、脳血管造影検査、PET、SPECT、経食道心エコー 等

1階 SCU病棟のここがお勧め!

脳・神経の解剖生理や血管、神経の走行から、今ある症状と起こりうる症状の予測をして神経サインの観察とアセスメントを行い適切な看護につなげています。細かな変化も見逃さないように観察することで、早期発見ができ早期治療に繋ながっています。それ以外にも、患者さんそれぞれの症状に合わせたケアを日々カンファレンスで話し合い、チームで統一した介入ができるように取り組んでいます。さらに、新しい病棟には「リハビリテーションスペース」が設けられ、よりリハビリテーション内容の拡大やそれによる効果の期待もできます。また、SCU病棟は独自のラダーを設けています。脳卒中の病態や重症患者さんへの看護など、病棟で必要となる知識について段階的に学習を進められるよう、病棟全体で指標となるラダーを設け学習支援を行っています。

新人看護師から一言

SCUは超急性期であり、刻々と変化していく患者さんの前で、看護師として患者さんに対する一つ一つの言動に日々責任を感じながら、先輩方の指導を頂き看護に励んでいます。看護の内容や勉強方法に悩む時もありますが、先輩に相談したり、同期と励まし合いより良い看護ができるよう頑張っていきます。


中堅看護師から一言

呼吸器を装着している重症な患者さんや意識障害により自ら意思決定ができない患者さんの看護など責任のある役割を担うことも多くなり、患者さんや家族を含め、地域連携の方など多職種で話し合いを行い、患者さんがその人らしく生きていくことができるよう個別性のある看護の考えていくことの大切さを感じながら看護を行っています。また、チームリーダーや責任看護師も担うようになり、周囲の動きを見ながら優先順位をつけて人員の配置を行うなど、患者さんだけでなく看護師の教育の視点を持って考えることも増えていきました。後輩看護師のフォローを行うようになり、少しでも脳疾患の看護にやりがいや楽しさを感じてもらえるよう日々頑張っています。


看護師長から一言

SCUは、主に脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血などの患者さんを24時間、365日緊急入院を受け入れ、切れ目のない看護を行っています。患者さんが望む治療や看護ができるように他職種と協働しながら支援しています。入院された患者さんが可能な限り快適な療養生活を送り、一日も早く最良の状態で社会復帰できるようスタッフ一丸となって取り組んでいます。

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最終更新日:2023年12月27日

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