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創薬オミックス解析センター

研究について
不整脈症候群の遺伝子解析

2019年9月13日「不整脈症候群の遺伝子基盤に関する研究」(研究代表者:蒔田直昌、研究期間:2027年3月31日まで)が国循センター研究倫理委員会の承認を得ました(承認番号 R19048)。この研究では、国循センターのみならず他施設の不整脈の患者さんの検体もお預かりし、網羅的遺伝子解析を行います。ただし、ORCは研究施設ですので、保険医療として認められているQT延長症候群の遺伝子診断は原則として行いません。

研究の目的

日本人の不整脈患者さんのゲノムDNAを集積して網羅的遺伝子解析を行い、その結果を臨床にフィードバックし、我が国の循環器病学の進歩に貢献します。

研究の対象

QT延長症候群を除く遺伝性不整脈(ブルガダ症候群・特発性心室細動・進行性心臓伝導障害・QT短縮症候群など)、心房細動・洞不全症候群など頻度の高い不整脈、心筋症や心臓以外の合併症を有する不整脈で家族性の強い不整脈全般の患者さんとその家族を対象とします。国循センターの患者さんは極力、国循バイオバンクへの同意もお願いします。同意できない患者さんと他施設の患者さんには個別同意で研究を行います。(QT延長症候群の患者さんの中で、保険診療で遺伝子解析を行ったが変異が同定できなかった方はこの研究の対象となることがあります。)

研究の方法

疾患変異を同定するためには、まず候補遺伝子解析を行い、異常が同定できなければ次世代シークエンサーなどを使った網羅的遺伝子解析を行います。疾患の種類によっては、ゲノムワイド関連解析などの検査法も使います。

採血

研究採血:5~7 ml 2本(15歳以下の小児は1本)。国循バイオバンクに同意した方は、研究採血5~7 ml 1本とバイオバンク採血。

費用

検査費用は無料(研究代表者の研究費で行います)。検体・試料の送料は依頼元がご負担お願いします。

その他の情報

研究者は下に添付の「研究計画書」、患者さん・ご家族は「患者説明書」をご覧下さい。

関連文書・情報

1. 研究計画書
2. 患者説明書・同意書・同意撤回書
3. 患者登録用紙(word版)患者登録用紙(PDF版)
4. インフォームドアセント(10~15歳向け)
5. 検体・文書の送付要領(外部機関向け)
6. 指示・決定通知書

関連研究費

① 文部科学省科学研究費 基盤研究(B)一般(研究代表者 蒔田直昌、R3〜R5年度)「ブルガダ症候群の複雑形質と人種特異性の新規分子基盤を解明するマルチオミックス研究」

② AMED 難治性疾患実用化事業(研究代表者 小室一成、研究分担者 蒔田直昌、R2~R4年度)「難治性心血管疾患におけるマルチオミックス解析による病態解析と精密医療」

③ AMED ゲノム創薬基盤推進研究事業(研究代表者 蒔田直昌、研究分担者 石川泰輔、R1~R3年度)「致死性不整脈の原因心筋イオンチャネル遺伝子に同定されるVUSのハイスループット機能評価法に関する研究開発」

④ AMED 生活習慣病治療の質向上に資する新規エビデンス創出研究(研究代表者 大野聖子、研究分担者 蒔田直昌、石川泰輔、R1~R3年度)「洞不全症候群の臨床情報・遺伝学的解析に基づくリスク層別化アルゴリズムの開発」

⑤ AMED 特発性心室細動の発症予測精度向上のための遺伝子解析研究(研究代表者 相庭武司、研究分担者 蒔田直昌、H29年度)「特発性心室細動の網羅的な遺伝子解析による突然死リスク予測と病態解明に関する研究」

⑥ AMEDオーダーメイド医療の実現プログラム(研究代表者 蒔田直昌、H27~H29年度)「心臓突然死の発症リスク遺伝子の解明と層別化システムの構築」

関連研究業績

  1. Ishikawa T, Kimoto H, Makita N. et al. Functionally-Validated SCN5A Variants Allow Interpretation of Pathogenicity and Prediction of Lethal Events in Brugada Syndrome. European Heart Journal, 42(29), 2854-2863 (2021).
  2. Walsh R, Lahrouchi N, Ishikawa T, Makita N, Bezzina C. R. et al. Enhancing rare variant interpretation in inherited arrhythmias through quantitative analysis of consortium disease cohorts and population controls. Genet Med. 2021;23:47-58 (2021).
  3. Wijeyeratne Y. D, Tanck M. W, Mizusawa Y, Batchvarov V, J. Barc, L. Crotti, et al. SCN5A Mutation Type and a Genetic Risk Score Associate Variably With Brugada Syndrome Phenotype in SCN5A Families, Circ Genom Precis Med, 13(6), e002911 (2020).
  4. Ishikawa T, Matita N. et al. Cardiac Emerinopathy: A Non-syndromic Nuclear Envelopathy with Increased Risk of Thromboembolic Stroke due to Progressive Atrial Standstill and Left Ventricular Non-compaction. Circ AE 2020;13:e008712.
  5. Lahrouchi N, Ishikawa T, Makita N et al. Transethnic genome-wide association study provides insights in the genetic architecture and heritability of long QT syndrome. Circulation. 2020;142:324-338.
  6. Seki A, Ishikawa T, Makita N. et al. Progressive atrial conduction system defects associated with bone malformation caused by a connexin45 mutation. J Am Coll Cardiol. 2017;70:58-70.
  7. Daumy X, Makita N et al. Targeted resequencing identifies TRPM4 as a major gene predisposing to progressive familial heart block type I. Int J Cardiol. 2016;207:349-358.
  8. Makita N. et al. Novel calmodulin mutations associated with congenital arrhythmia susceptibility. Circ Cardiovasc Genet. 2014;7:466-74.
  9. Bezzina CR, Makita N. et al. Common variants at SCN5A-SCN10A and HEY2 are associated with Brugada syndrome, a rare disease with high risk of sudden cardiac death. Nat Genet. 2013;45:1044-1049.

最終更新日:2021年12月15日

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