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政策重点分野バイオ拠点 第2回合同シンポジウムを開催しました
2025年12月10日
共創の場形成支援プログラム
世界モデルとなる自律成長型人材・技術を育む
総合健康産業都市拠点拠点
(プロジェクトリーダー:望月直樹 客員部長)
JST COI-NEXT共創の場形成支援プログラム(バイオ分野)は、西の「国立循環器病研究センター(世界モデルとなる自律成長型人材・技術を育む総合健康産業都市拠点拠点)」と東の「つくばデジタルバイオ国際拠点」が連携して進められています。2025年12月4日、国立循環器病研究センター講堂で第2回東西合同シンポジウムが開催され、折り返し点を迎えた成果と今後の展望が議論されました。
テーマは「健康・未病社会」。産官学民が一堂に会し、Well-beingの実現に向けた共創を探りました。
基調講演では、菊地和氏(国立循環器病研究センター研究所 心臓再生制御部 部長)が「透明魚ダニオネラによる生体イメージング研究の可能性」を紹介。関西万博でも展示された透明魚は、病態モデル解析や脳・神経行動研究に有用とされます。小久保喜弘氏(国立循環器病研究センター 健診部 特任部長)は、35年続く「吹田コホート」の成果を踏まえ、今後は全世代を対象に展開する方針を示しました。大藏倫博氏(筑波大学体育系 教授)は「つくばハピネスライフ研究」を紹介し、2030年までに健康寿命80年を目指す取り組みを語りました。
デジタル分野では、夏目やよい氏(医薬基盤・健康・栄養研究所 AI健康・医療研究センター長)が「日常生活に溶け込む健康モニタリング」を提案。櫻井鉄也氏(筑波大学システム情報系 教授)はAIを活用した医療データ解析基盤の構築を報告しました。
産学連携では、JSRのHeartnote®事業や阪急阪神ホールディングスの沿線健康寿命延伸の取り組みが紹介されました。Heartnote®は2026年からオムロンヘルスケアに事業承継される予定です。
シンポジウムの最後には、パネルディスカッションが行われました。議長は、坂田恒昭氏(大阪大学共創機構特任教授、近畿バイオインダストリー振興会議理事長)。「つくばデジタルバイオ国際拠点」と「国立循環器病研究センター」が今後さらに連携を深め、産官学民の共創を通じて健康寿命延伸を社会に実装していく方向性を議論しました。
参加者からは、AIやデジタル技術を活用した医療データ解析、地域介入の拡大、企業との協働による社会実装など、多角的な視点が示されました。両拠点が東西で培った知見を融合させることで、「健康・未病社会」の実現に向けた新たな展望が共有されました。










最終更新日:2025年12月11日