2019.4〜　人工臓器部・リサーチフェロー

　私は鳥取大学医学部心臓血管外科から研究所人工臓器部に派遣され、研究活動を行なっております。ご存じのように心臓血管外科では弁膜症、虚血性心疾患、大動脈疾患など非常に多岐にわたる疾患を担当しますが、その中でも、私は心臓移植や補助人工心臓(VAD)など重症心不全に対する外科的治療の研究に強い興味を持ち、リサーチフェローに応募しました。

　人工臓器部は、循環器関連の人工臓器の研究開発と人工臓器の適応が生体に与える影響とその制御法に関する研究を主に行っています。これまで、体外設置型補助人工心臓や長期耐久性と抗血栓性に優れたECMOシステムなどを開発し、臨床実用を達成させこれらは国内で広く臨床使用されています。研究所は世界有数の規模を持つ大型動物実験施設を保有しており、同施設では、臨床レベルの外科手術および術後の長期管理が可能な動物実験設備、心臓超音波検査、CT検査、血管造影検査をはじめとした循環器臨床で使用するのと同等の各種検査が可能な医療機器などを有し、大変高いレベルの各種研究、開発を行うことが可能になっています。また、周りには世界的レベルの研究者が揃っているため、研究者としてレベルアップするためにはこの上ない環境だと感じております。循環器研究に燃える若手研究者の応募をお勧めします。