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腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤とは、腹部大動脈が拡張した病気です。原因としては、動脈硬化が最も多いと言われています。

  1. 腹部大動脈瘤について
  2. 動脈硬化について
  3. 日常生活の留意点について
  4. 食事について
  5. 手術を受けられた方へ

1. 腹部大動脈瘤について

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腹部大動脈瘤とは、腹部大動脈が拡張した病気です。原因としては、動脈硬化が最も多いと言われています。

症状としては、おへその周辺で拍動性の腫瘤を自覚することがあります。

2. 動脈硬化について

動脈がいつも強く弾力性に富んでいれば、心臓や脳を始めとする、すべての臓器や筋肉などの組織へ、必要な栄養の供給は順調に行われます。

しかしコレステロールなど血液のあぶらが、いつとはなしに動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧があっていつも血管に負担がかかったり、色々の原因が重なって動脈の新しい細胞が作られなくなってくると、動脈は弾力性を失い固く、もろくなってしまいます。これが動脈硬化と呼ばれるものです。

詳しくは"動脈硬化"をご参照下さい。

3. 日常生活の留意点について

血圧が高くなると、血管に負担がかかって血管がさらに裂けてしまったり、膨らんでいる動脈が破れたりする恐れがあります。そのため血圧を上げないように生活することが大切となってきます。
また過度な刺激が動脈瘤に加わることで、破れたりすることがあります。そのため腹部の保護も大切となってきます。

(1)腹部の保護について

お腹にある動脈瘤をいたわるためにも次のことに注意しましょう。

  • ベルトや帯でお腹をきつく締める服装は避けましょう。
  • お腹に力を入れる動作は避けましょう。
    急に重い荷物を持ち上げない。
    排便時力まない。
    お腹を強く打たない。

(2)寒さについて

暖かい所から急に寒い所へ出ると、血管が収縮し、血圧が上がります。特に冬は室内と外気との差をなるべく少なくするようにしましょう。

具体的には外出時、マスク、マフラー、手袋などで肌の露出部分を少なくする、居間と浴室、便所の温度差が少ないよう暖房や着衣に気を付ける、夏、冷房が効き過ぎた部屋からそうでない所へ出る時にも血圧を上昇させるので、外気との温度差が5度以上にならないよう気を付けましょう。

(3)入浴について

イラスト:お風呂はぬるめに、脱衣所は暖めて
風呂に入るとき寒くないよう脱衣所や、洗い場を、暖かくしてから入浴しましょう。熱いお湯は、心臓に負担がかかり血圧も上がりますから、40度位のややぬるめのお湯に入り長湯をしないようにしましょう。入浴の30分前から浴槽のふたを開けておくと湯気で風呂全体を暖めるので良いです。また、お年寄りの長風呂は、血圧低下、脳貧血を招くことがあります。

(4)排便について

いきみの時間が長いと血圧が上がります。スムーズな便通を心掛けるよう普段から便秘を予防しましょう。
具体的には、

  • 毎日便意がなくても、決まった時間にトイレに行く。胃や大腸は朝食後に刺激を受け、活発に動くので朝食後が望ましい。
  • 朝食前に冷水や冷たい牛乳を飲む。
  • 繊維の多い野菜(人参・大根・ごぼう)や海藻類を多く摂る。
  • マッサージすることは避けましょう。

トイレが居室と比べて冷え込むのが良くないことは前述しましたが日本式の便器にしゃがむよりも、洋式便器に腰掛けて用を足すほうが急激な血圧の変動を避けられます。

(5)十分な睡眠と休養について

イラスト:十分に休養をとりましょう

毎日、仕事や家事、育児など社会生活を営んでいれば、必ず過労や緊張、精神的ストレスがありますがなるべくとり除きたいものです。そのためにも、毎日規則正しい生活を送り休養を十分にとり疲れを残さないようにしましょう。過重労働・超過勤務・夜更かしは禁物です。

(6)運動や労作について

運動や労作の許される程度は、個人差があります。まず医師にどの程度、運動しても良いかを、たずねてみましょう。軽い運動(散歩・自分のペースでのジョギング・ラジオ体操・自転車にのる)は、血液の流れを良くし、全身に良いだけでなく、肥満防止につながり気分転換にもってこいです。但し、運動をしていて、息切れが強い、胸がドキドキする、頭がフラフラするなどの症状が起こり、しんどい時は、医師に相談して下さい。

(7)嗜好品について

a.たばこはやめましょう

「百害あって一利なし」とはまさにたばこです。喫煙により血管が収縮し、一時的に血圧が上がるばかりでなく血液の流れを悪くし、血液が凝固しやすくなり、動脈硬化の原因となります。そうでなくても私達の体は加齢と共に動脈硬化が進んでいます。あなたの血管は、長い習慣の喫煙により、ボロボロになっていませんか?

b.お酒は飲み過ぎないようにしましょう。

1日の飲酒量は、日本酒なら1合=180cc、ウイスキー水割ならシングル1杯程度が最適です。それ以上を毎日飲み続けると皮下や肝臓やその他の体に、余分な皮下脂肪がつき、体重過重となります。

(8)内服薬について

指示された薬はきちんと飲みましょう。
中断や中止してはいけません。

4. 食事について

日々の生活の糧となる食事は、循環器とも密接なかかわりを持っています。
このかかわりを知り、バランスのとれた食事をとることで、症状がおさえられることも少なくありません。
何に注意して、どのようにして食べたら良いのか、基礎知識をきちんと把握して、さっそく実践してみましょう。

詳しくは"食事について"をご参照下さい。

5. 手術を受けられた方へ

術後合併症について

a.創部の感染
創部の下(筋肉)は、体の中で溶ける糸を使っていますが、稀にその糸が残り感染を起こすことがあります。その場合は創部が赤く腫れる、熱がある、痛むといった症状がでます。
b.人工血管の感染
極稀に、人工血管に感染を起こすことがあります。症状としては38度以上の高熱が続きます。原因としては、風邪などの感染から起こる場合があります。普段からうがいを行い、感染予防に努めて下さい。又、歯科受診の際は手術したことを話しましょう。
c.術後肝炎
稀に輸血が原因で、肝炎を起こすことがあります。1~5ヶ月間の潜伏期間があるため、手術後1~5ヶ月ごろに下記の症状がでた場合は受診して下さい。
  • 体調が良くない
  • 頭痛がする
  • 食欲がない
  • 吐き気がある
  • 肌が黄色っぽい
  • 眠れない
  • 眼球黄染(白目が黄色くなる)

最終更新日 2011年11月04日

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