KOKUJYUN Press No57
2/8

●特性を活かし、疾患診療に詳しい循環器専門医と、ゲノム・遺伝医療に詳しい臨床遺伝専門医、そして認定●全国から依頼される高度なゲノム情報解析も積極的に行うことで、基礎研究部門やバイオバンクと連携ゲノム医療部門のポイントゲノム医療部門、バイオバンク01で解析し病気とかかわりのあるゲノム情報を抽出し(同・遺伝情報管理室)、患者さんや診療の現場にどのように戻すか相談を受け説明する(同・遺伝相談室)のが、病院で行われるゲノム医療の最前線です。 国循は遺伝子検査を自施設で行うことができる国内有数の機関ですが、肥大型心筋症の遺伝子検査の保険適用が開始され、肥大型心筋症の精密な原因診断が始まりました。国循は精度管理された検査としてISO15189認証を受け、多くの外部機関からも検査を受付けています。検査結果は、疾患の早期/確定診断や心疾患のイベント回避のための診療に利用されています。さらに本年7月には複数疾患の遺伝子を同時解析する遺伝子検査(保険適用)ができる機関としてClose up Interview 特集/心筋症_1 遺伝カウンセラー、バイオインフォマティシャンにより、精密な診断をチーム医療として行なっています。 した、未来の医療となる診断法・治療法の開発を行なっています。 ゲノム(genome)は遺伝子(gene)から作られた造語で、DNAに含まれる遺伝情報全体をさしています。ゲノム情報は体を作る設計図のようなもので、調べることにより病気の原因や治し方を知ることができる場合があります。 われわれ医療者は、病気とさまざまな形で向き合っています。患者さんが困っている症状を治すこと、病気の原因を調べて正確に診断すること、突き止めた原因にアプローチしてそれを取り除くこと、そして新しい治療薬を作ることなど。それらの一つ一つと深く関りを持つゲノム医療は、最近大きな注目を集めています。 診療で行う遺伝子検査を実施し(ゲノム医療支援部・遺伝子検査室)、検査データをコンピューターサーバーゲノム医療部門、バイオバンク診療医とゲノム医療専門家のチームワークにより、新しい診断治療をつくり、精密医療を実現特集心筋症

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る