04 周産期チームとの連携では、妊婦さんや胎児の心臓超音波検査を中心に、妊娠中の不整脈を調べるためホルター心電図なども行っています。特殊な検査として心磁図検査があり、日本で唯一胎児の心電図が記録可能で、QT延長症候群など遺伝性不整脈をもつ胎児の早期診断に役立っています。遺伝子検査室では遺伝性不整脈をはじめ、家族性高コレステロール血症、遺伝性血栓症、マルファン症候群や家族性心筋症などの遺伝子検査も行っています。遺伝性疾患は若い患者さんが多く、妊娠・出産が病気にとってリスクになることもありますが、周産期チームと連携して安心していただける医療を提供しています。 これらの検査は全て診療科医師の依頼に基づいて実施されます。臨床検査部は表舞台には出ませんが、黒子役に徹しながら診療科や医療スタッフを支えています。我々は国循スタッフとして高度な専門性と技術だけではなく、教育、人材育成も行いながら働きやすい職場を目指しています。臨床検査部 部長 相庭 武司Takeshi Aiba〈専門領域〉循環器内科・不整脈・臨床遺伝学 〈専門医資格〉循環器専門医・不整脈専門医各種診療科ゲノム医療支援部(遺伝子検査)バイオバンク病理部輸血管理部看護部病床管理医事課予防医療部高度循環器ドッグ医療情報部(検査データ)臨床検査部研究所ORC臨床研究開発部治験・臨床研究※に協力感染対策室COVID-19検査薬剤部放射線部(画像診断)臨床工学臨床検査部HPゲノム医療支援部HP外来(採血室)/入院不整脈科■心電図・デバイス他 心不全科・血管科■エコー検査他肺循環科■心肺機能検査他心臓リハビリカテーテル検査手術室検査KOKUJUN Press臨床検査部妊婦さんや胎児への臨床検査を通じた安心なお産をサポート臨床検査部では常勤医師(部長)1名と臨床検査技師62名が検査業務に従事しています。臨床検査部は診断に必要な検査を行う部ですが、内容は非常に多岐にわたり、大きくは生理機能検査(心電図や超音波検査、運動負荷検査など)と検体検査(血液検査や細菌検査、遺伝子検査など)に分けられます。
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