安心安全な輸血療法の確立を目指し臨床研究を行い体制を整えています03輸血管理部長 吉谷 健司Kenji Yoshitani〈専門領域〉脳外科麻酔、心臓麻酔、モニタリング〈専門資格等〉麻酔科標榜医、麻酔専門医、麻酔指導医、心臓血管麻酔専門医、JB-POT(日本周術期経食道心エコー認定医)ように様々な抗体と呼ばれる物質の検査を行い、します。国立循環器病研究センターでは心臓血管する際は、血液型はもちろんのこと、ほかにも患者さんが輸血によりアレルギー反応を起こさない一人一人の患者さんに適合した輸血製剤を使用外科の手術が、同時に4例以上行われることがありますが、患者さんへ間違って別の患者さんに用意された血液が輸血されることのないように様々なチェックを行っています。緊急手術では大量の輸血製剤を使用して救命に当たることもありますが、その際もその患者さんに適合した安全な輸血製剤を届けられるように体制を整えております。 輸血管理部には認定輸血検査技師と呼ばれる、専門資格をもった臨床検査技師が現在3名おります。全国的に見ても3名もの認定技師が勤務している輸血管理部はそう多くはありません。輸血製剤の使用量も全国的に見てもトップレベルの使用量になります。そういった中で、今後も輸血事故のないように取り組んでいきたい所存です。特集 輸血管理部長 吉谷健司と申します。輸血管理部は心臓血管外科手術とは切っても切れない関係にあります。心臓血管外科手術は性質上、人工心肺という心臓や大血管の手術を行う際に全身に酸素化された血液を送るための装置を使用することになります。人工心肺を使用すると血液はどうしても希釈されて、いわゆる貧血に近い状態になります。そのため、輸血せざるを得ない状況になります。血液のヘモグロビンと呼ばれる酸素を運搬する物質の濃度がもともと高い人は輸血をせずに済む場合もありますが、ほとんどの患者さんで輸血が必要になります。 我々、輸血管理部は安全に患者さんに輸血が行えるように日々取り組んでいます。輸血を輸血管理部
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