KOKUJYUN Press No.51
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SPECIALINTERVIEW_ 1Profile1991年 大阪大学卒業1991年 労働福祉事業団関西労災病院 麻酔科1992年 大阪大学医学部付属病院 集中治療部1993年 大阪府立母子保健総合医療センター  麻酔科・新生児科1996年 国立循環器病センター 外科系集中治療科1999年 米国マサチューセッツ総合病院呼吸療法科2001年 国立循環器病センター 外科系集中治療科2007年 大阪母子医療センター 集中治療科2023年 国立循環器病研究センター 集中治療部長〈専門領域〉肺傷害、人工呼吸、小児集中治療〈専門医資格〉麻酔科専門医、集中治療専門医、呼吸療法専門医01MUNEYUKI TAKEUCHI集中治療部循環器病医療は、先進性とチーム医療による新たな昇華のフェーズへ。そんな中、この春新たに着任した部長をはじめとする4名の部長・特任部長をご紹介いたします。集中治療部長 竹内 宗之 2023年4月1日付けで集中治療部長に着任いたしました竹内宗之と申します。私は、1996年度から2006年度まで、当センター外科系集中治療部で、またその後2007年度から昨年度まで、大阪母子医療センター集中治療科にて、重症患者さんの集中治療に従事して参りました。その経験を生かして、当センターでも患者さんやそのご家族に貢献させていただく所存です。 ところで、集中治療医が何をする医師かご存知でしょうか?集中治療医は、急性の重篤疾患に罹患した患者さんを注意深く観察し、その回復をサポートする役割を担っています。当センターにおいてわれわれは、成人心臓・血管外科および、小児心臓外科の、主に術後管理を担当しています。手術や急性発症した疾患により、一時的に全身の臓器機能が低下した患者さんに対し、適切な人工呼吸や循環サポートなどを行い、患者さんの命を守っています。その上で、少しでも早く後遺症なく、通常の生活に戻れるような医療を行うことが重要です。そのために、外科医や看護師、臨床工学技士らと協働し、感染対策、栄養管理、リハビリ、医療安全など、総合的に、患者さんに最もよい医療を提供できるよう、医療チームをコーディネートしています。中には残念ながら、回復できない患者さんもおられます。その人たちが家族とともに人生の最期の時間を有意義に過ごせるようにすることも、われわれの重要な役割です。 集中治療室に入ってくる患者さんやそのご家族は、たくさんの不安を抱えていらっしゃるかもしれません。皆様の不安を少しでも減らせるよう、全ての患者さんに対して一人ひとり、親身に寄り添って行きたいと思っています。どうぞ、よろしくお願いいたします。患者さんの命を守る集中医療医として、全ての患者さんに対して一人ひとり親身に寄り添って行きますClose up InterviewKOKUJUN Press 51号 特別企画新任部長・特任部長紹介

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