先端医療技術開発部
研究活動の概要
先端医療技術開発部は、小動物、中大動物から臨床画像まで、トランスレーショナルなイメージング研究により、創薬や新たな治療法の開発を推進するのが目標である。センター地下1階に設置されているMRIは、30cmのボアサイズと7Tの磁場を有する装置であり、小型げっ歯類、ウサギ、マーモセットなどの撮像が可能である。最先端のMRIによる高感度の分子イメージング技術を用いることで、病態を非侵襲的かつ多角的にモニターし、基礎および前臨床に役立てることを目指している。
2023年の主な研究成果
本年度は、研究体制・施設・装置の整備を行い、7TのMRI装置によるマウス、ラットの脳画像プロトコールの確立、疾患動物の撮像を行った。
7T-MRI のセンター外利用者獲得のために、会社との交渉を開始し、円滑かつ効率的運用、保守契約が締結できる運用益を得るための努力を分子薬理部とともに構築した。利用者による使用料の徴収システムを確立することで、受益者負担を徹底するとともに共同研究に発展させることでセンター内利用者の負担減になる努力を行った。
共創の場の高額機器である二光子顕微鏡を地下1階に設置して、動物のin vivo imagingを可能にするためのセットアップを行った。今年度は、納入されたレーザーの不調により再度レーザーの交換が必要になるなど問題はあったが、センターに1億超の研究機器が活用できるシステムが構築できたことは研究推進に貢献したと考える。