手術部 麻酔科
研究活動の概要

麻酔科においては、年間2500症例程の手術麻酔および術後のICU管理を担当している。全国的にも貴重な症例が集まるという当院の特性を生かし、経食道エコーでの稀有な画像報告や特殊な麻酔管理、大規模データを用いた後方視的な研究報告、新しいモニターの作成を目指した前向き研究等に取り組んでいる。
具体的なテーマとしては、以下のテーマの研究を行っている。

  1. 心臓手術における最適止血戦略の確立
  2. ・新しい内因性テンナーゼの形成経路と心臓手術の止血の関係
    ・VAD患者における血栓予測
    ・凝固因子と新規テンナーゼによるトロンビン生成

  3. より低侵襲な心拍出量計測モニターの確立
  4. ・低侵襲モニターの正確性
    ・AIを用いた新たな低侵襲モニターの作成
    ・圧ライン曲線と心拍出量の関係

  5. ヘパリン起因性血小板減少症のより簡易的な診断法の確立
  6. ・機能的測定法のより簡易化
    ・データベースを用いたHIT患者のプロファイル

  7. 人工心肺前後の脳血流変化と術後せん妄の関係
  8. ・術後せん妄における人工心肺の脳血流の変化の影響
    ・ICGを用いた脳血流と近赤外線分光法の関係

  9. リアルタイム右室―肺動脈カップリング
  10. ・右室―肺動脈カップリングによる右心機能の評価