かるしお事業推進室
活動の概要
かるしお事業推進室は、かるしおに係るレシピの開発と推進、認定制度に伴った美味しい減塩食品の展開など、これまで知的資産部・臨床栄養部・広報係らの協働により進めてきた種々の取り組みを持続的・組織的に実施するため、2017年6月に発足いたしました。同室では、当センターの病院食を起源とした美味しい減塩食“かるしおレシピ”の更なる開発推進、料理教室や書籍などを通じたかるしおレシピの普及、かるしお認定制度による産業界を巻き込んだ美味しい減塩食品の市場展開など、食からのアプローチによる循環器疾患の予防を念頭とした様々な取り組みを国内及び海外で展開しています。同室を立ち上げたことによって、かるしお事業のプロモーションが加速し、メディア掲載だけでなく、かるしお認定商品の市場が拡大しつつあり、本事業の発展が期待されます。かるしお事業推進室は産学連携本部・臨床栄養部・広報係から構成されています。
2020年の主な成果
- かるしお認定商品のモニター企画・食生活のアンケート調査
“かるしお“認定商品を消費者が体感できる方法としてかるしお認定商品のモニターの企画を2回行った。申し込みと同時に、緊急事態宣言後の食生活に関するアンケート調査を実施し、かるしおHPへ公開した。
<モニター募集結果概要>
1回目:2020年5月、応募者434名、当選者100名
2回目:2020年10月、応募者1682名、当選者200名
<HP公開資料>
・2020年6月8日 緊急事態宣言後の食生活に関するアンケート結果
・2020年12月24日 緊急事態宣言解除後の食生活に関するアンケート結果
・2020年9月11日 第1回かるしお認定商品モニター企画アンケート結果 - かるしお認定商品を活用したレシピの開発と普及
かるしお認定商品の食べ方を提案するためにレシピカードや料理動画を7種類公開した。
・きのこいっぱい!かるしおさばパスタ
・くるみの食感が楽しい♪かるしおサラダ
・たらのかるしおベーコン巻き
・かるしお鮭のとろろ焼き
・かるしお簡単!キッシュ風オムレツ
・播龍太そうめんを使用したかるしおペペロンチーノ
・ほうれん草のかるしおポタージュ - 2020年10月1日〜13日まで期間限定で「からだにいいことフェア」が東武百貨店で開催され、かるしお認定企業の宮島醤油(株)のかるしおカレーとステーキスパイスが販売された。催事場にてかるしおグッズやかるしおプロジェクトの紹介チラシ配布協力を行なった。
- 摂津市の健康づくり推進月間である11月のオンラインイベント「せっつ動画de健康フェス!~おうちで楽しく健康に~」が開催され、かるしおプロジェクトを紹介した動画を摂津市にて作成、配信した。
- かるしおに関する啓発資料を吹田市、摂津市、吹田市民病院、吹田市情報発信プラザ(Inforest すいた)、健都ライブラリーへ配架した。
- 食べぷろ(働くママ向けメニュー提案サイト:運営会社 日本食糧新聞社)にてかるしおHPへ掲載した認定商品を使ったレシピが2020年11月に公開された。認定商品のプレゼント企画(20名)を同サイトから実施した。
- フレンドマート健都店ではかるしお認定商品のコーナー、かるしおレシピの試食、かるしおレシピ本の設置など、かるしおプロジェクトをPRできる売り場づくりを継続中。かるしお事業推進室が提案した認定商品を活用したレシピカードの配布等を継続的に実施。かるしおに関する紙媒体・動画コンテンツを継続的に紹介。
- 11月に開設した健都ライブラリーにて今後、かるしおに関するセミナーなど近隣住民への減塩や食に関する啓発活動を検討中。
- 2020年の1年間に、かるしお認定件数(リニューアル・サイズ違いを除く)は41社125件から47社144件となり、企業数と件数共に増加。また、かるしお認定商品の市場は2019年4月から2020年3月末時点21.5億で、昨年度比で19%増加し、かるしお認定商品の市場の拡大と、美味しい減塩食品の展開が更に進んだ。
- かるしお認定商品の減塩量は2019年4月から2020年3月末時点の1年間で58tと推算され、国民一人当たりの食塩摂取量が前年度比で横ばいに推移している我が国の現況において極めて大きな成果を得た。
- かるしお認定商品を販売する企業から提出された販売実績・報告書を解析し、各かるしお認定商品の減塩量や売れ筋ランキングを公開した。
<HP公開資料>
・2020年7月13日 かるしお認定商品の減塩に関する2019年度の実績調査結果 - かるしお事業の見える化を目指し、かるしお通信を2020年6月、12月に発行し、ホームページにて継続して公開した。紙媒体についても関係機関へ配布した。かるしお通信の内容の紹介動画も2020年12月に公開した。
- 2020年3月にかるしおプロジェクトを紹介した英語版のページを公開した。かるしおホームページのSEM対策、ホームページコンテンツ(動画・イベント情報・認定制度等の情報を適宜更新)の充実化。かるしお認定商品を店頭の売り場で容易に販促できるようにPOPやかるしおパンフレットをダウンロードできるサイトを公開し、減塩の啓発や、かるしお認定商品購買につながる商品の魅力を高めた。
- 「8項目の協力プラン」の一環として、農林水産省では、日本の介護食・機能食や病院食のロシアへの提供に向けた調査や支援を行っている。これを踏まえて、2019年3月1日に農林水産省食料産業局、ロシア病院関係者(連邦栄養・バイオテクノロジー研究センター、ロシア高齢者科学クリニックセンター)が当センターを訪れ、日本の病院食について試食会と意見交換を行い日本の病院食について紹介した。
これを踏まえて、2020年2月18日にロシア栄養研究所付属病院にて、かるしおに関する講演と調理実演を行った。試食会ではロシアでも調達可能な食材を用いた病院給食用のかるしおメニューとして「鶏肉のトマト煮込み」、「さけのホワイトソース」、「ぎせい豆腐のくずあんかけ」、オプションメニューとして「ちらし寿司」を提供した。今回の取り組みを通して、国循の病院食をロシアの医療機関へ導入し、健康的な和食を海外へ展開する可能性を切り開いた。
2020年7~8月にロシア栄養研究所付属病院へテスト導入するためのかるしおレシピ5品(牛肉の煮物・みそスープボルシチ風・さやいんげんのアーモンド和え・焼きカリフラワーのレモン酢・焼き鮭のマリネ)を開発し、料理動画を日本語、英語、ロシア語で作成した。作成した料理動画も活用しながら、2020年10月にロシア栄養研究所付属病院のダイエットドクターなどの関係者とオンラインで調理実演を行い、開発レシピをレクチャーした。2020年11月にロシア側でかるしおレシピ5品をテスト導入し、同レシピが患者・医師に好意的に受け入れられた。
作成した料理動画・オンラインでの実演調理についての動画はかるしおHPにて公開した。 - マス・メディアを通じた情報発信が活発化し、NIKKEIプラス1、読売テレビニュース番組ten.でかるしおプロジェクトが紹介された他に、新聞・雑誌媒体で日本食糧新聞など26件掲載があった。
オンラインを通じた消費者向けPR活動
“かるしお”認定商品の認知度の拡大や普及のために食品展示会等へのプロモーション活動を積極的に行ってきたが、昨今の新型コロナウィルスの影響から計画していたイベント会場でのPRが感染拡大防止のため中止となった。この状況からオンラインを活用した活動を実施した。
北大阪健康都市(健都)でのPR活動
かるしお認定事業
かるしおプロジェクトホームページ
海外とのかるしおの連携
メディア掲載