臨床工学部
活動報告

 臨床工学部では、医療機器の安全かつ適正な運用を実行すると共に臨床のニーズを元に医療機器メーカと研究開発を行っています。

臨床業務
 体外循環(人工心肺)を始め、補助循環・補助人工心臓・植え込みデバイス・アブレーション・血液浄化・集中治療・心臓カテーテル治療など循環器領域におけるあらゆる業務を行っております。

学術活動
 2019年度、執筆4件、学会や研究会では10題の演題発表を行い、各種学会や研究会などにおいても役員として活動しています。

国際医療支援
 ミャンマー(国立ヤンキン子供病院)にて小児心臓外科チームと一緒に、ミャンマーにおける先天性心疾患の手術(治療)の発展に向けた体外循環技術(医療支援)も行っています。渡航移植においては、補助人工心臓装着患者の渡航時に引率し、トラブル時に迅速に対応できるよう体制を整えています。

 これからも国内・外問わず、医療技術支援やデバイス開発に貢献していきたいと考えています。

2019年の主な研究開発・共同研究

研究開発
 当センターで開発されたデバイスを積極的に臨床使用し、安全かつ効率的なデバイス開発に努めています。

共同研究

  • 人工心肺用回路システム・ホルダの開発
  • 体外設置型連続流補助心臓システム(BR16010)を用いた重症心不全患者に 対する補助循環法の安全性及び有効性に関する単施設単一群治験
  • バイオフロートコンソールの臨床使用における操作等の課題や今後必要とさえる機能の追加等の検証
  • 人工心肺回路、装置に関わる新しいデバイス及び長期補助循環システムの評価、改良による安全な体外循環システムの開発
研究業績
  1. 西岡 宏. 植込型VAD治療への臨床工学技士の関わり. 第35回日本人工臓器学会教育セミナー「体外循環と補助循環」. 2019.
  2. 西岡 宏. HeartMateⅡ. 必携!在宅VAD管理. 2019.