臨床倫理室
研究活動の概要
センターにおける臨床倫理に関する諸課題について、研究開発基盤センター医学倫理研究部と連携し、研究に取組んでいます。
具体的には以下のテーマで研究を行っています。
- 医療機関における臨床倫理の検討体制整備に関する課題
- 高難度新規医療技術や未承認・適応外医薬品・医療機器の臨床使用に関する倫理・政策課題
- ゲノム医療に関する倫理・政策課題
- 移植医療に関する倫理・政策課題
- 生殖・周産期・小児医療に関する倫理・政策課題
- 終末期医療に関する倫理・政策課題
- 守秘義務と診療情報の共有・利用に関する倫理・政策課題
- 患者と医療職の権利と義務に関する倫理課題
医学倫理研究部の臨床倫理関連業績も参照ください。
2018年の主な研究成果
- 多施設共同研究「がんや難病に罹患した患者とその家族らの精神的苦痛を対象とした哲学対話の有効性の検討」(研究代表者 大阪大学 山本洋一)を行っている。
- 国立がん研究センター研究開発費「がん専門病院における臨床倫理支援体制の構築に関する研究(28-A-26)」(研究代表者 田代志門)に協力した。
研究業績
- Okita T, Hsu E, Aizawa K, Nakada H, Toya W, Matsui K. Quantitative Survey of Laypersons' Attitudes Toward Organ Transplantation in Japan. Transplantation Proceedings. 50, 43533, 2018.
- 會澤 久仁子. 患者申出療養は患者にとって幸福な選択なのか. 倫理的に考える医療の論点. 128-136, 2018.
社会貢献
- 會澤久仁子. セカンド・オピニオン型少人数チーム倫理コンサルテーション活動メンバー(~2018年3月).
- 會澤久仁子. 医療法人ガラシア会ガラシア病院臨床倫理事例検討会オブザーバー(~2018年3月).
その他
- 併任室長1名(医学倫理研究部倫理研究室長)、併任事務職員2名(研究医療課研究開発費係長、係員)で活動している。
- 病院倫理委員会事務局として、2018年は未承認・適応外医薬品・医療機器使用等に関する申請、延べ8件(うち急を要したもの3件)を受け、本委員会5回(不定期)の運営を担った。
- 病院倫理委員会主催の臨床倫理研修会を医療安全講習会に共催して1回開催した。
- メンバーは、高難度新規医療技術等の担当部門である医療安全管理部新規医療評価室を併任し、評価委員会となる病院倫理委員会との連絡調整を行っている。
- 小児臓器提供時の被虐待児除外に関する病院倫理委員会審議マニュアル(案)を作成し、審議予定である。