センターにおける臨床倫理に関する諸課題について、研究開発基盤センター医学倫理研究部と連携し、研究に取組んでいます。

　具体的には以下のテーマで研究を行っています。

1. 医療機関における臨床倫理の検討体制整備に関する課題
2. 高難度新規医療技術や未承認・適応外医薬品・医療機器の臨床使用に関する倫理・政策課題
3. ゲノム医療に関する倫理・政策課題
4. 移植医療に関する倫理・政策課題
5. 生殖・周産期・小児医療に関する倫理・政策課題
6. 終末期医療に関する倫理・政策課題
7. 守秘義務と診療情報の共有・利用に関する倫理・政策課題
8. 患者と医療職の権利と義務に関する倫理課題

　医学倫理研究部の臨床倫理関連業績も参照ください。

• 臓器移植について一般市民対象意識調査をまとめた論文が受理された。（Okita T. et al. Quantitative survey of laypersons’ attitudes toward organ transplantation in Japan. Transplantation Proceedings, 2018; 50(1): 3-9.）
• 患者申出療養について論考を執筆した。（會澤久仁子. 患者申出療養は患者にとって幸福な選択なのか. 浅井篤他編. 倫理的に考える医療の論点. 日本看護協会出版会, 2018: 128-136.）
• Bioethics (Encyclopedia of Bioethics). 4th ed. の翻訳に参画した。（會澤久仁子訳. 生命倫理教育学. 良心 (改訳). 良心の権利 (改訳). 新版 生命倫理百科事典. 丸善. 2018予定. ）
• 国立がん研究センター研究開発費「がん専門病院における臨床倫理支援体制の構築に関する研究（28-A-26）」（研究代表者 田代志門）に協力している。

• 會澤久仁子. 未承認・適応外治療の倫理と安全を考える. 医療講演会. 兵庫医科大学病院. 2017年7月3日.
• 會澤久仁子. 緩和ケアの臨床倫理. 日本緩和医療薬学会第18回教育セミナー. 京都大学大学院薬学研究科. 2017年11月19日.
• 會澤久仁子. セカンド・オピニオン型少人数チーム倫理コンサルテーション活動メンバー.
  http://www.medicalethics.med.tohoku.ac.jp/hecnetwork/consultation.html
• 會澤久仁子. 医療法人ガラシア会ガラシア病院臨床倫理事例検討会オブザーバー.

• 併任室長１名（医学倫理研究部倫理研究室長）、併任事務職員2名（研究医療課研究開発費係長、係員）で活動している。
• 病院倫理委員会事務局として、2017年は未承認・適応外医薬品・医療機器使用等に関する申請13件を受け、本委員会6回（不定期）および臨時緊急委員会1回の運営を担った。
• 病院倫理委員会主催の臨床倫理研修会を年度に1回開催している。
• 医療法施行規則に基づく高難度新規医療技術および未承認医薬品・医療機器の提供・使用に関する院内指針案等を作成し、担当部門となる医療安全管理部新規医療評価室を立上げ、併任として活動に関与し、また評価委員会となる病院倫理委員会との連絡調整を担っている。
• 病院倫理委員会において宗教的輸血拒否患者への対応方針が答申された。

1. 會澤 久仁子. ターミナルケア. ナーシング・サプリ 事例で学ぶケアの倫理. 130-138, 2017.
2. スティーヴン・ダーウォル, 寺田 俊郎 監訳, 会澤 久仁子 訳. 二人称的観点の倫理学: 道徳・尊敬・責任. 2017.