呼吸器・感染症診療部
研究活動の概要

 呼吸器・感染症診療部は、〇感染症科および〇呼吸器科の2つのセクションからなる。呼吸器科では循環器疾患との合併・併存が多い呼吸器疾患を中心に、循環器疾患との関連を調べ新しい診療概念の確立を目指している。感染症科では循環器領域における効果的な感染症診療の確立に向けて、臨床検査部や薬剤部と連携して研究活動を行っている。

具体的には以下のテーマの研究を行っている。

  1. 循環器疾患患者における感染症発症状況の把握と効果的な感染予防策および診断・治療方法の確立に関する研究
  2. 感染症の早期発見・治療評価のための非侵襲的診断法の開発
  3. 循環器領域における慢性閉塞性肺疾患(COPD)の合併・併存状況の把握に関する研究
  4. 慢性心不全とCOPDの相互作用に関する研究
  5. 循環器領域における睡眠時無呼吸の病態解明と効果的診療方法の確立に関する研究
2016年の主な研究成果
  • 肺高血圧患者の呼吸機能検査および平均肺動脈圧等の右心カテーテル検査(2014年分)に関するデータベースを作成し、年齢、性別、%FEV1、FEV1/FVC、meanPAP 等の各因子間の相関を調べた。
研究業績
  1. 佐田 誠. 総論Ⅰ.術前管理 A. 感染症スクリーニングと陽性患者への対応. 新 心臓血管外科管理ハンドブック 改訂第2版. 2-4, 2016.
  2. 佐田 誠. 総論Ⅲ.術後急性期管理 H. 感染症対策. 新 心臓血管外科管理ハンドブック 改訂第2版. 109-115, 2016.
  3. 佐田 誠. 第4章 急性心不全における強心薬の使いかた 11. COPDを合併したときの使いかた. ここが知りたい 強心薬のさじ加減. 213-217, 2016.
  4. 佐田 誠. 第9章 再発予防のために 4. 呼吸不全・夜間無呼吸に対応する. ここが知りたい 重症心不全の患者さんが来ました. 473-478, 2016.