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情報利用促進部

プロジェクト
JASコホート研究

日本動脈硬化学会 主導

日本では総コレステロール値は上昇しているが、冠動脈疾患の発症率・死亡率は欧米に比べて依然低く、およそ米国の1/4である。したがって、欧米のガイドラインをそのまま日本の患者に適応することはできず、日本独自のエビデンスが必要である。
日本動脈硬化学会 動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012年版では、一次予防患者の脂質管理目標値を、絶対リスクに基づきLDLコレステロール目標値を設定しているが、十分なエビデンスはなく、これらの値は到達努力目標値である。ACC/AHAガイドラインは、エビデンスがあるスタチン単独でのLDLコレステロール管理を推奨しているが、動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012では、スタチンだけなく、患者の病態に応じてスタチン以外の薬剤を用いることが治療の選択肢として明示された。しかしながら、日本においては冠動脈疾患の既往のない脂質異常症患者における脂質管理に関するエビデンスが十分とはいえない。本研究は、スタチンおよびスタチン以外の薬剤による脂質異常症の治療実態を調査するとともに、動脈硬化性疾患の新規発症について前向きに観察するものである。
本研究は、日本動脈硬化学会と国立循環器病研究センターの主導のもと実施されており、日本動脈硬化学会会員が所属する医療機関を中心に冠動脈疾患の既往がない脂質異常症患者の登録を行っている。情報利用促進部はデータセンターとして、症例登録システムの構築および研究事務局サポートを行っている。

最終更新日:2021年10月07日

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