臨床検査部
研究活動の概要

臨床検査部は、循環器疾患に係る臨床診断に有用な新しい技術(手技)の開発・検討・評価を行っている。

検査データの正確性・精度の担保となる日々の精度管理についても様々な角度から検証と改善を行い、迅速かつ精度の高い検査結果を報告することを最重要目標としているが、2012年には臨床検査室の国際標準規格であるISO15189認定を取得した。この第三者評価により日々の診療だけでなく、臨床研究並びに治験事業等においても検査データの精度を保証している。

また、検査技術の向上とその啓蒙のため、その教育と多くの情報発信を行っている。

2012年の主な研究成果
  • 肺高血圧患者における三尖弁収縮期移動距離の有用性について明らかにした。
  • 先天性心疾患患者(Fontan手術後)の遠隔期における腹部超音波検査の有用性について評価を行った。
  • 胎児心臓超音波検査の有用性について評価を行った。
  • 循環器疾患関連(FH、ワルファリン療法)に対する遺伝子的評価を行った。
  • 心臓移植患者に対するCMV定量測定の有用性と課題について明らかにした。
  • 心臓超音波検査における心機能の定量化について評価を行った。
  • 血管超音波検査に係る検査技術と知識について情報発信を行った。
研究業績
  1. 久保田 義則. 超入門 血管エコー これであなたもエキスパート(第17回) はじめての血管エコー プレゼンテーションをする. Vascular Lab 9, 174-179, 2012.
  2. 久保田 義則. 超入門 血管エコー これであなたもエキスパート(第18回) はじめての血管エコー ピンチをチャンスに変える. Vascular Lab 9, 303-308, 2012.
  3. 久保田 義則. 超入門 血管エコー これであなたもエキスパート(第20回) 頸動脈エコーについて考える. Vascular Lab 9, 618-622, 2013.
  4. 久保田 義則. 【解剖がわかれば走査がわかる 決定版 超音波検査テクニックマスター 頭部・頸部・胸部・上肢編】 (第2章)頸部編 プリセットを考える. Vascular Lab 9, 62-65, 2012.
  5. 久保田 義則. 【秘伝のハンズオンセミナー誌上実況中継 WEBで見られる!動画もcheck!下肢動脈エコー検査に必要な知識と技術】 脈管疾患をエコーで診る. Vascular Lab 9, 477-482, 2012.
  6. 緒方 絢, 池田 善彦, 山西 博道, 植田 初江. 脳循環障害と病理 脳アミロイド血管症. 脳と循環 17, 193-196, 2012.
  7. 松山 高明, 池田 善彦, 植田 初江. 【臓器移植の病理】 心臓移植. 病理と臨床 30, 15-22, 2012.
  8. 城 好人, 住田 善之, 大西 悦子, 橋本 修治, 田中 教雄, 佐野 道孝, 神崎 秀明. 肺高血圧患者における三尖弁収縮期移動距離の有用性. 超音波検査技術 38, 21-26, 2013.