
循環器疾患に対する核酸医薬を用いた新しい治療法の開発
新しい核酸医薬として、従来のアンチセンスやsiRNAよりもはるかに体内で遺伝子発現抑制効果を示す、新規機能性核酸(2',4'-BNA/LNA)の開発を、大阪大学大学院薬学系研究科の小比賀聡教授との共同研究のもとに行なっています。小比賀先生らが独自に開発した2',4'-BNA/LNAをアンチセンスやsiRNAに搭載することにより、酵素耐性能が上昇して体内で分解されにくくなること、標的RNAとの結合親和性が顕著に上昇して強力な効果を発揮することなどから、様々な病気の治療に有効であると考えられます。我々は、コレステロール代謝に関連する遺伝子発現を抑制することにより、家族性高コレステロール血症などの重症高コレステロール血症を治療しようとする新しい試みをスタートさせており、モデル動物を用いた治療実験を行っています。

図3. 2',4'-BNA/LNAの構造(大阪大学大学院薬学系研究科 小比賀聡先生との共同研究)
関連成果等
- Watanabe K, Harada-Shiba M, Suzuki A, Gokuden R, Kurihara R, Sugao Y, Mori T, Katayama Y, Niidome T: In vivo siRNA delivery with dendritic poly(L-lysine) for the treatment of hypercholesterolemia. Mol Biosyst 5: 1306-1310, 2009.
- 山本剛史, 斯波真理子, PCSK9阻害薬の可能性,Mebio,; Vol.27, No. 5, 54-62, 2010年
- Kang JH, Tachibana Y, Kamata W, Mahara A, Harada-Shiba M, Yamaoka T: Liver-targeted siRNA delivery by polyethylenimine (PEI)-pullulan carrier. Bioorg Med Chem 18: 3946-3950, 2010.
- 山本剛史, 斯波真理子, LDL受容体のあらたな制御機構と治療戦略, 医学のあゆみ, Vol.234, Nos.7,8, 754-757, 2010年






