ホーム > 創薬オミックス解析センターについて

創薬オミックス解析センターについて

創薬 を目指した オミックス解析 を行うセンター

創薬 とは...
新しい医薬(および診断/予防/治療の方法)を創りだすこと
オミックス解析 とは...
対象に含まれる分子を網羅的に(=いろいろな手法で全てについて)解析して記録、活用すること

例えば

  • genome(ゲノム)解析
    → 様々な切り口から遺伝子(gene)の配列や構造を調べます。  【→ゲノム系解析室
  • proteome(プロテオーム)解析
    → 対象の試料に含まれるすべてのタンパク質(protein)について、構造、性質、量などを調べます。【→プロテオーム系解析室

このような解析を、病気の人の組織や血液について行い、健康な人と比較・検討することで、その疾患によって起こった生体分子の異常や変動を見つけ出すことができます。また、多様なオミックス解析の結果と組み合わせて解析することにより、これまでわからなかった病気の発症、進展の仕組みを解明できる可能性が高まります。

当センターでは
ゲノム解析、プロテオーム解析などから得られたデータを合わせて解析し、疾患の原因や全体像を正確に理解し、診断法や治療法の開発への応用を目指します。【→統合オミックス情報解析室

私たちは
循環器病の原因究明、創薬や治療・診断・予防法の開発を通じて、より豊かな医療を提供するためにオミックス解析を推進します。



創薬オミックス解析センター(略称:ORC)は、下記を目標として、平成27年4月1日に開設されました。

最長寿国日本と循環器病

日本は世界で最も長寿な国となりました。しかし、高齢者の方々においては、いろいろな病気を経験された場合が多く、それらの後遺症などにより生活の質(QOL)は必ずしも高い水準にあるとは言えません。心筋梗塞、脳卒中をはじめとする循環器病は、日本人の死因の約1/3を占めるとともに、後遺症や継続治療などによりQOLを低くする大きな原因となっています。

今、循環器病医療に求められていること

循環器病については、発症原因が未だ解明されていない病気が多く、その上、心筋梗塞や動脈瘤の破裂などのように、気付かないまま徐々に進行し、ある日突然に発症して生命が脅かされる、といった病気が多いのが特徴です。 そのため、様々な循環器病に関して、(1) 発症原因の解明、(2) 発症原因や病気の重症度を正確に評価する診断法の開発、(3) 病気の進行を抑制し回復を促進する医薬品の開発、(4) 病気の発症を防止、あるいは遅らせる予防法の開発、などが強く求められています。

創薬オミックス解析センター(ORC)の目的

1. 循環器病によって引き起こされる生体分子の変化を網羅的に解析して、情報を蓄積する。
蓄積された解析情報を基に、
2. 疾患の発症原因を明らかにする。
3. 発症や病態を正確に反映する診断法を開発する。
4. 創薬標的となる分子を発見し、医薬品開発に応用する。
5. 発症を抑制する予防法を開発する。

創薬オミックス解析センター(ORC)で行うこと

国立循環器病研究センターでは、病気の原因の究明、創薬、診断・治療・予防法などの開発を可能とするため、バイオバンク事業で皆様より血液や組織を収集させていただいております。
ORCでは、これらの試料を用いて、心臓や血管の病気で起こる遺伝子やタンパク質などの生体分子の変動を、オミックス解析技術を用いて徹底的に測定し、様々な手法を用いて解析し、得られた生体分子の情報や解析結果を保存していきます。保存した多くの情報から、病気による特徴的な生体分子の変化、罹患された方々の間で共通して起こる変動を探索し、病気が発症する時に変動する分子の道筋(疾患発症の分子経路)を明らかにします。

「疾患発症の分子経路」で早期に変動する分子、大きく変動する分子は、その病気の診断法として非常に有用と期待されます。一方、活性や機能が大きく変化し、「疾患発症の分子経路」の要となる分子、あるいは流れを変える分子は、薬を作る標的(創薬標的)として効果的な分子と考えられます。

このように、病気により変動する様々な遺伝子やタンパク質、代謝分子を、多くの方々の血液や組織を用いて正確に分析・測定し、蓄積された膨大な情報を解析していくことが、未来の医療を実現していく上で、不可欠となっています。ORCでは、循環器病に特化して、生体分子の変化や変動を総合的に解析し、創薬、診断法や予防法の開発を通じて医療へフィードバックする研究を推進してまいります。

最終更新日 2016年07月25日

ページ上部へ