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生理機能検査室

検査の詳細
心磁図検査

心磁図検査

検査でわかること

心磁図検査は、心臓全体(あるいは各部分)の磁気の流れから、心臓の電気活動を画像として表示できる新しい検査です。この検査では、以下のようなことがわかります。
心臓の各部分における電気活動が天気図のように画像化できますので、不整脈を中心とした心臓の病気の診断が可能となります。
特に不整脈では、その発生場所や重症度が正確に分かります。心磁図検査によって事前に不整脈の程度や発生場所が特定できるため、正確な治療を受けることが期待できます。
心臓の電気の伝わり方が衰えた際におこる伝導障害では、心臓の中のどの部位の伝わり方が悪いのか、さらには、その障害がどの程度であるかを推定できます。 つまり、狭心症や心筋梗塞など、心臓からの電気、磁気発生が障害されている心臓病では、早期の段階からその程度や場所などが分かります。
胎児の不整脈が他の検査で疑われる場合、これまでその心電図を記録することは困難でした。胎児の心臓から発生する磁気はわずかですが記録できることから、胎児不整脈における出生前診断においても、非常に有用な検査となっています。

検査の方法

心磁図検査は心臓から出ている磁気を測定する検査です。その磁気の大きさはこの地球上に存在する磁気(地磁気)の約10万分の1程度しかありません。そのため、地磁気の影響が入らないようにシールドルームと呼ばれる部屋の中で検査を行い、心臓から発生している磁気のみを記録します。患者さまは、着衣(検査衣)のままでこの磁気シールドルーム内のベッドに仰向け、うつ伏せ、横向きと向きを変えていただき、各3~4分程度、安静にしていただくだけで検査は終了します。

検査時間

全体の検査時間は15分から20分程度です。

検査を受けられる患者さまへ

心磁図検査では心電図検査のような"電極"をつける必要はありませんが、金属の付いた衣服や装飾具などを身につけておられる場合は、検査室内の磁場の影響を与えますので正確な記録ができません。また、心臓ペースメーカーやICDなどの機器を体内に埋め込まれている患者さまも検査を行うことができません。
この検査は、心臓から自然に発生する磁気を計測しているだけですので、身体への悪影響は全くありません。安心して検査を受けて下さい。

最終更新日:2021年10月08日

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