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輸血管理室

ヘパリン起因性血小板減少症症例の全国登録調査

研究代表者:国立循環器病研究センター輸血管理室 宮田茂樹
(国立循環器病研究センター倫理委員会承認済み、個人情報保護法と改正指針に対応済)

本邦におけるHIT診断、治療ガイドライン策定のための基礎的データの集積

  • 本邦における臨床的にHITが疑われた症例の登録を行い、症例ごとの患者背景、ヘパリン投与歴、検査結果、治療経過、予後等を集積し、解析を行う。
  • HIT疑いの症例に遭遇された場合には、本調査の趣旨をご理解いただき、ご協力いただきますようお願い申し上げます。

HIT診断、治療コンサルトをお受けしております。

<HITの診断>

HITの診断は臨床的診断と血清学的診断を合わせて行う。

1) 臨床的診断
薬剤、感染症、抗リン脂質抗体症候群など他の血小板低下との鑑別が重要である。HITの臨床的特徴を反映したスコアリングを用いた臨床診断も有効であり、最も多用されている4T'sスコアリングシステムについて表に示す。しかし、高スコア群においても陽性的中率は0.48と2人に1人は過剰診断してしまうことから、単独で診断に用いるには無理がある。

2) 血清学的診断

血清学的診断には、患者血漿中にある抗PF4/ヘパリン抗体量を測定する免疫測定法が広く普及しており、酵素免疫測定法(ELISAなど)、ラテックス比濁法、化学発光免疫測定法(後2法は、2012年に我が国において、保険収載された)などが存在する。しかしながら、これらの測定法の感度は高いものの(95%以上)特異度が低く、過剰診断を招くことが問題となる。HIT発症の氷山モデル [PDF]に示すように、IgG/A/Mを合わせた抗PF4/ヘパリン抗体を測定する免疫測定法陽性症例のうち、一部がIgGのみを測定する抗PF4/ヘパリン抗体陽性となり、さらにその一部がHITを発症する。
そこで抗PF4/ヘパリン抗体が血小板を強く活性化させる能力を持つかどうかを測定する機能的測定法(functional assay)[PDF]が、感度・特異度とも高い診断法となるが、2014年6月現在で高いクオリティコントロール下に機能的診断法を実施できるのは非常に限られる。当科では実施可能であり、抗体測定やHITに関するコンサルトをお受けしている。HIT疑いの症例に遭遇された場合にご連絡いただければ幸いである。

<HIT抗体(抗血小板第4因子/ヘパリン抗体)の測定>

<診断、治療に関するコンサルト>

前田琢磨 : takuma@ncvc.go.jp
宮田茂樹 : smiyata@hsp.ncvc.go.jp
 (CCにて、同時に送信されます。)
(↑ここをクリックして、メーラーを開いてください。
下記の内容含めてコンサルトしてください。)

内容
①ヘパリン投与理由
②血小板数の推移とヘパリン投与との関係(ヘパリン投与後○日目に血小板減少)
③血栓症の有無

例;65才男性で透析導入のためヘパリンを使用。透析開始前、血小板数20万/μlでしたが、現在(ヘパリン投与開始0日として12日目)血小板数5万/μlに減少しています。
血栓症はありません。HIT抗体の測定をよろしくお願いします。

検体の送り方 (←ここをクリックしてご確認ください。)

最終更新日 2017年08月21日

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