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心血管リハビリテーション科

研修希望の皆様へ

専門修練医・心血管リハビリテーションコースのご案内

国立循環器病研究センター心血管リハビリテーション科では、心臓リハビリテーション(心リハ)の診療や心肺運動負荷試験(CPX)の実施について、より高度な知識と技術を習得することに加え、この領域における研究に関して、研究デザイン・データ解析から論文作成までを自立して遂行できる人材を育成することをめざし、専門修練医・心血管リハビリテーションコースを設けています。
専門修練医の具体的業務としては、心リハ新規導入患者を心リハ担当医として受け持ち、開始時・退院時・終了時の医師面接において、CPXを含む医学的評価結果に基づいて最適な運動処方を決定し、指導します。

研究面では、心リハの専門的知識をもって、既存データベースに基づく後ろ向き観察研究、新規研究計画に基づく前向き研究などを実施し、学会発表(国内学会・国際学会)および英語論文作成をめざします。
希望があれば、心臓血管内科各部門のカンファレンスに参加、心エコー検査などの臨床研修を研修内容に組み込むことも可能です。
詳細は、当センターホームページの専門修練医募集要項を参照下さい。

研究内容

心血管リハビリテーション科では、心血管疾患患者の運動耐容能改善・QOL向上・再発予防をめざして、運動療法・疾病管理等の診療を実施する中で、医師のみならず、看護師・理学療法士の臨床研究を推進しています。診療・研究においては、心臓血管内科部門、心臓血管外科部門、心不全・移植部門、脳血管部門、生活習慣病部門など、多くの部門と連携しています。
主な研究テーマは、各種心血管疾患(虚血性心疾患、慢性心不全、心臓術後、肺高血圧症、補助人工心臓装着後、心臓移植後、ICD/CRT植込み後、慢性腎臓病、超高齢者など)における運動療法の有効性と安全性、運動療法が各指標(CPX、骨格筋力・骨格筋量、QOL・抑うつ指標、バイオマーカー)に及ぼす効果とその意義、外来心リハにおける疾病管理の効果、慢性心不全における運動耐容能低下の機序、慢性心不全に対する遠隔心臓リハビリテーションや遠赤外線温熱療法(和温療法)の効果、などです。当科心リハ登録例においてプログラム前後に実施されるCPXは、20年以上の膨大なデータベースを有しており、研究内容の中心を成しています。

心リハにおいて、5ヶ月プログラム期間中は運動療法を継続していても、プログラム終了後には運動療法を中断してしまうことが少なくありません。そうした心リハの大きな課題である、アドヒアランスの維持を評価する目的で、プログラム開始から1年後のCPXや血液検査の追跡調査を、2018年より実施しています。さらに、外来通院が困難である場合に有効と考えられる、遠隔心臓リハビリテーションの効果を検討する臨床研究を2019年から開始しています。
また、2019年から脳血管リハビリテーション科と連携し、循環器リハビリテーション部として共同での診療・研究を開始しています。現在、脳梗塞入院患者の中で心リハ適応となる患者を対象に、心リハの有効性と安全性を検討する臨床研究を実施中であり、慢性心不全に対する遠赤外線温熱療法(和温療法)に関する研究も開始し、近年では高齢心不全患者さんへ最適化された心臓リハビリテーションプログラム開発も行っております。

 

最終更新日:2024年02月27日

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