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脳血管内科・脳神経内科

脳血管内科

こくじゅん通信 vol.14.表紙より


1. 診療体制

a. はじめに

脳血管内科・脳神経内科では、脳卒中を全身血管病としてとらえ、神経内科学・循環器内科学・救急医学・血栓止血学・リハビリテーション医学などを集約した診療を行っています。

全ての脳卒中の方には、専門的な内科治療が必要です。しかしながら、長年、脳卒中という疾患は、医療関係者にさえ、治療法がない、治らない病気と誤解され、十分な治療を受けることができませんでした。当部門は全国に先駆けて1977年に開設され、翌1978年からは脳卒中ケアユニット(Stroke Care Unit: SCU)での集約的な急性期治療を始めました、最近ではt-PA静注療法やSCUが全国に普及しつつあり、「脳卒中は治る病気」との認識が広まりつつあります。

私たちは、国内外の脳卒中診療をリードし、地域の急性期中核病院として、また全国のセンターオブセンターとして、脳卒中を制圧することを合言葉に日々の診療に励んでいます。

b. 構成

レジデント20名、専門修練医5名、医師7名、医長5名、部長3名、副院長1名、計41名(2011年12月現在)の医師が、脳血管内科(脳内科A)・脳神経内科(脳内科B)の2つのグループに分かれて診療に従事しています。両グループとも脳卒中を中心に診療、研究、教育を行っており、どちらのグループに紹介していただいても同様に最先端の診療を受けることが可能です。

c. 診療内容

脳卒中及びこれに関連する神経救急疾患の診療を行っています。外来は月曜~金曜の午前~昼で、初回受診の方は初診外来で部長もしくは医長が、また再来の方は専門外来で常勤医師が4名体制で担当しています。なお脳卒中救急患者には、夜間,土・日・祝日を問わず24時間体制で3人の医師が対応しています。

当部門では、特に脳卒中に対する最先端の内科医療に力を入れています。脳卒中急性期の患者さんはSCUに入院していただき、集中治療と原因の精査を行います。当センターのSCUは病床数23床と大規模であるため、24時間体制で急性期症例を断ることなく収容可能です。

SCUで病状が安定した後は、脳卒中を専門とする一般病棟(約80床)に移り退院に向けてリハビリテーションや危険因子(高血圧,糖尿病など)の管理を含めた慢性期治療に専念していただくことになります。当センターが立地する大阪府豊能地区の医療機関では、地域連携パス(図1)を作り、急性期~慢性期治療から在宅支援まで継ぎ目ない医療の実現を目指しています。また脳神経外科と連携し、外科治療(手術や血管内治療)の必要な方は、適切なタイミングで遅滞なく外科治療を受けることになります。


図1

地域連携パス

入院から退院まで、SCU、一般病棟を通じて1人の入院患者を3人の医師から構成されるチームが担当します。1つのチームは、1~2年次のレジデント、3年次レジデント/専門修練医、指導医(医師、医長)によって構成されます。1チームあたりの受け持ち患者数は10名前後です(図2)、担当チームは、受け持ち患者を毎日回診し、病状や治療方針に関して、相談しながら診療を進めます。


図2

診療チーム図

毎朝、脳血管内科・脳神経内科の全員が集合し、前日に入院した患者に関するカンファランスを行った後、各担当にわかれて、検査や病棟業務を開始します。毎週火曜日には部長によるSCUの全患者の回診を行います。木曜日にも部長(または副院長)が、SCUと一般病棟全ての患者を回診する総回診を行った後、多職種カンファランス(リハビリテーション科、看護部、ソーシャルワーカーが参加)を行います。また、脳血管撮影の検討会と診断、治療が難しい方の検討会を火曜日に行っています(図3)。


図3

週程表

2. 副院長の挨拶

『脳卒中診療を志す若い医療者の皆さんへ』

峰松 一夫先生「NihilismからActivismへ! 脳卒中ほど大転換がおこった医学分野を知らない」...脳卒中医学専門誌"Stroke"の編集長 Hachinski教授の言葉です。約30年前までは、「正確な診断は死なないと分からない」状況で、特効薬アルテプラーゼ(tPA)が世に出て未だ10数年しか経っていません。わが国でも近年になってアルテプラーゼが承認され、脳卒中ケアユニット加算が新設されるなど、脳卒中診療現場に大変革が巻き起こっています。

Nihilism時代に始まった国立循環器病研究センター脳卒中集中治療室(SCU)とレジデント制度ですが、これらの創設自体がActivism だったのです。レジデント第2期生の私(九州出身)も、時の部長の山口武典先生(理事長、日本脳卒中協会理事長)から脳梗塞超急性期治療プロジェクトを任せられ、地元に帰るに帰れずに現在に至りました。全国各地からやって来る後輩たちと切磋琢磨しながらの30年余りでしたが、彼らが現在のわが国の脳卒中医療を支え、その中から「脳卒中医学」を看板に掲げる大学教授も誕生しました。

しかしながら、今なお脳卒中は最大の要介護性疾患であり、患者数も今後20年で倍増すると予想されています。30年後の脳卒中医療はどのようになっているでしょうか?これからのわが国の脳卒中医療を志向する若い皆さんの双肩にかかっていることだけは間違いありません。

(峰松 一夫)

3. ご紹介いただきたい症状、紹介方法

4. 診療・研究グループの紹介

最終更新日 2014年04月09日

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