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脳血管内科・脳神経内科

脳神経内科(脳内Bグループ)
氏名職名専門医資格専門領域
猪原 匡史 部長 日本神経学会専門医・指導医
日本内科学会認定総合内科専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本認知症学会専門医・指導医
米国内科学会上級会員(FACP)
米国心臓協会フェロー(FAHA)
脳血管障害と認知症の
臨床および研究
鷲田 和夫 医長 日本内科学会総合内科専門医
日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本認知症学会専門医
脳血管障害
認知症
服部 頼都 医長 日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本認知症学会専門医・指導医
日本老年医学会老年病専門医
脳卒中
認知症(血管性認知障害,アルツハイマー病)の臨床と研究
田中 智貴 医師 日本内科学会認定医
日本神経学会専門医
日本脳神経超音波学会脳神経超音波検査士
神経内科
脳卒中
齊藤 聡 医師 日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本認知症学会専門医・指導医
臨床神経学 (特に認知症・脳血管障害・パーキンソン病)
福間 一樹 医師 日本内科学会認定医
日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳神経超音波学会脳神経超音波検査士
脳血管障害
神経内科学
吉本 武史 医師 日本内科学会認定医
日本神経学会専門医
日本脳卒中学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳神経超音波学会脳神経超音波検査士
レジデント:細木聡、入江研一、江藤太、公平瑠奈、山口枝里子、西村絢子

COMCID研究チームメンバー(Neurovascular Research Group)はこちらになります。

脳神経内科では、脳卒中の急性期から慢性期にまつわる幅広い病態を取り扱い、脳卒中やその関連疾患を対象とした臨床研究や、iPS細胞や動物モデルを用いた基礎研究により、新たな検査法の確立や治療法の開発を行っています。各々のスタッフがその専門性を生かし、レジデントや専門修練医とともに新たな地平を切り開いています。脳卒中およびその関連疾患の臨床または研究に従事したいと希望される方は、お気軽に当センターへ見学にお越しください。
E-mail: ihara(at)ncvc.go.jp(脳神経内科・猪原:(at)を@に変更ください)までご連絡をお待ちしています。

  1. 脳主幹動脈閉塞を予測する病院前脳卒中スケールの開発
  2. 非侵襲的脳血流測定法(3D-ASL)を用いた急性期脳梗塞の新たな治療戦略の開発-ASL)を用いた急性期脳梗塞の新たな治療戦略の開発
  3. 脳卒中の予後予測研究
  4. 脳卒中(特に脳出血)の成因研究
  5. 若年性脳梗塞患者におけるもやもや病感受性遺伝子多型の解析
  6. 頚動脈不安定プラークの超音波診断
  7. 脳卒中後てんかんの診断、予防、治療法の策定
  8. 循環器用薬の薬物動態と遺伝子多型に関する臨床研究
  9. 遺伝性血管性認知症CADASIL・CARASILの病態解明
  10. アルツハイマー病における血管因子の解明
  11. シロスタゾールを用いた軽度認知障害に対する医師主導治験(COMCID研究)
  12. Virtual Reality技術を応用したリハビリテーションプログラムの開発
  13. 指タップ試験による認知機能評価
  14. 脳血管障害の新規治療法の探索(研究所再生医療部との共同研究)
  15. 孤発性血管性認知症の動物モデルの開発

1. 脳主幹動脈閉塞を予測する病院前脳卒中スケールの開発

内頚動脈や中大脳動脈近位部などの脳主幹動脈の閉塞が原因である脳梗塞は、症状が重く、tPA静注療法を行っても再開通が得られにくいことが知られています。近年、このような症例に対してtPA静注療法に加えてカテーテルを用いた血管内治療を行うことで、後遺症が軽減することが明らかになりました。当院でも、急性期脳梗塞に対する血管内治療を積極的に行っています。

しかしながら、脳梗塞が発症してから血管内治療を開始するまでの時間を出来るだけ短縮しなければ、その有効性は十分に発揮されません。より多くの患者さんに治療の恩恵を受けていただくためには、脳主幹動脈閉塞による脳梗塞の患者さんを、一刻も早く血管内治療が可能な医療機関へ搬送することが重要です。

我々は、脳卒中の疑いで当院を救急受診した患者さんの症状や病歴の情報を元に、救急隊が簡便に脳主幹動脈閉塞による脳梗塞を見分けることが出来るように、FACE2-ADスケールという指標を作成しました。現在は、実際に救急隊によってこのスケールを用いた検証研究を行っており、今後は病院前脳卒中スケールとして地域での脳卒中救急診療システムを構築するために活用していきます(Okuno Y, et al. Transl Stroke Res 2020)。

図. 転院搬送と直接搬送

転院搬送と直接搬送

脳卒中が疑われる患者さんが一般の病院に搬送され、診察や画像検査、採血などの結果を待ってから血管内治療が可能な施設へ転送されるよりも、治療適応のある患者さんを直接搬送する方が、治療開始までの時間が短縮され、後遺症が軽減する可能性が高くなります。

表. 病院前脳卒中スケール(FACE2-AD)

表. 病院前脳卒中スケール(FACE2-AD)

FACE2-ADは、救急隊員が簡便に評価可能な6項目、7点満点の病院前脳卒中スケールです。この点数が3点以上であれば、感度88%、特異度76%で主幹動脈閉塞による脳梗塞を予測でき、5点以上であれば約50%の患者さんが主幹動脈閉塞による脳梗塞です。


2. 非侵襲的脳血流測定法(3D-ASL)を用いた急性期脳梗塞の新たな治療戦略の開発

我々のグループでは放射線部や画像診断医学部と協力し、MRIを用いた3次元Arterial Spin Labeling (3D-ASL)潅流画像と呼ばれる新しい非侵襲的な脳血流測定法を用いて、急性期脳梗塞の局所脳血流量や側副血流の程度を評価し、急性期の治療につなげる試みを行っています。

これまでの研究で血栓溶解療法中に脳虚血領域に3D-ASLで認められるarterial transit artifact(ATA)と呼ばれる現象が血栓溶解療法後の早期再開通や側副血流の発達と強く関連していること(下図, Okazaki他. Stroke. 2016;47:247-250)、3D-ASLで認められる局所過灌流が術後の出血性梗塞の発症と有意に関連すること(International Stroke Conference 2017発表予定)などを明らかにし、脳梗塞急性期における3D-ASLの有用性を示してきました。

現在はこれらの研究成果をもとに、3D-ASLを用いた新たな再灌流療法の選別アルゴリズムの策定や、3D-ASLを用いた側副血流の定量的評価法の開発に取り組んでいます。

経静脈的血栓溶解療法中の脳血流量の推移
上図:再灌流療法中(t-PA投与30-40分後)にFLAIR(左)で認める閉塞血管(黒矢印)に一致してASL(右)でarterial transit artifact (ATA: 白矢印)が認められる。中央はFLAIR+ASLの合成画像。
下図:血栓溶解療法中にATAが出現した症例では、その後早期に再潅流が認められる。

経静脈的血栓溶解療法中の脳血流量の推移

3. 脳卒中の予後予測研究

脳卒中急性期に電気生理学的手法や核磁気共鳴法を用いて患者さんの予後を予測できるアルゴリズムを開発する研究を行っています。その方法を将来の脳卒中の臨床研究に組み込むことで、有効な神経保護療法の確立を目指します。

図. 急性期脳卒中患者における予後予測研究
電気生理検査やMRIを用いて、脳卒中の予後予測の新規アルゴリズムを開発している。さらに、そのアルゴリズムを将来の脳卒中臨床試験における選択基準に組み込む予定である。

急性期脳卒中患者における予後予測研究

4. 脳卒中(特に脳出血)の成因研究

大阪大学歯学研究科との共同研究で、う蝕原性細菌(通称、虫歯菌)が脳出血の強い危険因子となることが明らかになりました(Tonomura S, et al. Sci Rep 2016; Ihara M, et al. Future Neurol 2018)。高血圧の管理によって減少はしているものの、外国に比べて我が国に依然多いとされる脳出血の予防法開発につなげたいと考えています。また、非アルコール性脂肪性肝炎との関連も明らかにしました(Tonomura S, et al. BMJ Open Gastroenterol 2019)。口腔内細菌は多数の病気と関連している可能性があり、研究を進めています。

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cnm遺伝子陽性う蝕原生細菌を有する患者さんでは有意に脳内の微小出血の個数が多かった。


5. 若年性脳梗塞患者におけるもやもや病感受性遺伝子多型の解析

若年者の脳血管障害は、高齢者と異なり発症機序が明らかではない場合が多く、適切な治療やリスクの評価が難しい疾患です。若年性脳梗塞についてはこれまでにも遺伝的素因の検討がされてきましたが、いまだ明らかな感受性遺伝子は同定されていません。我々のグループは、もやもや病感受性遺伝子であるRNF213 p.R4810K多型に注目し、この遺伝子多型がアジア地域においては、もやもや病と診断されていない若年性脳梗塞患者においても危険因子となっている可能性があると考え、国立循環器病研究センター バイオバンクや京都大学大学院医学研究科環境衛生学教室と協力して研究を進めています(Okazaki S, et al. Circulation 2019; Kamimura T, et al. Stroke 2019)。

私たちの研究は,AMEDの平成31年度 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策実用化研究事業によって支援を受けています。

図. 若年性脳梗塞患者におけるRNF213遺伝子多型の関連

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6. 頚動脈不安定プラークの超音波診断

動脈硬化による粥状硬化性病変(プラーク)はその進展により血管狭窄を引き起こすだけでなく、破綻によって粥腫や血栓が塞栓となって脳梗塞を引き起こすため、このようなリスクの高いプラークは不安定プラークとよばれています。頚動脈エコー検査でプラークが安定したものなのか、不安定で脳梗塞を起こしそうなのかを調べることができれば脳梗塞発症予防に大きく貢献できると考え、我々は超音波造影剤を用いてプラークの不安定性を評価する研究を行っています。プラーク内部の新生血管を描出し、新生血管の多いプラークで脳梗塞発症例が多いこと(Saito et al. Stroke 2014)や、通常のエコー検査ではわからないようなごく小さな潰瘍を早期にみつけられることもわかり、さらにプラークの質的診断向上を目指して研究しています。

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7. 脳卒中後てんかんの診断、予防、治療法の策定

脳卒中後てんかんは脳卒中の後遺症として重要であり、約10%の脳卒中生存者に合併する疾患とされています。過去の報告ではさらに脳卒中後てんかんはADL低下や死亡率上昇をもたらし、再発率も高いとされています。我々の報告でも約1年の間に30%の症例が再発していることが分かりました(Tanaka et al. PLoS One 2015; Tanaka T and Ihara M. Neurochem Int 2017)。

図. 脳卒中後てんかんの再発についての生存曲線
当院で加療している脳卒中後てんかん症例の内、中央観察期間362日間の間に、29.8%の症例がてんかん発作を再発した。

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この再発率の高さは脳卒中生存者のQOLを損なうため、治療法についての検討が必要と考えられ、現在京都大学てんかん・運動異常生理学講座を始めとして中村記念病院、神戸市立医療センター、東京都健康長寿医療センターとともに多施設の前向き観察研究を行っております。

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  • *脳卒中後てんかんの診断・予防・治療指針の策定(AMED代表研究者:猪原匡史)

また、脳卒中後てんかん症例の脳波所見について脳波所見読影会(毎週金曜日)を検査技師の先生方と開催し、また、月に1回京都大学のてんかん専門医の先生方との遠隔カンファレンスシステムを用いた合同脳波読影会を行い、脳波読影のスキルアップを図っています。さらにはその他の検査として脳SPECT検査や脳MRI(ASL)法、脳波持続モニタリングシステム等を用いて診断法の確立を目指しています。

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8. 循環器用薬の薬物動態と遺伝子多型に関する臨床研究

近年、DOAC(経口抗凝固薬)として、用量調節が不要な抗血栓薬の使用が可能となってきているが、実際の血中濃度には個人差があり、それらが予防効果に影響をもたらしている可能性があります。また、それらの血中濃度の差が遺伝子多型によって規定されている可能性があります。

これらについて、当院薬剤部、検査部の協力のもと、LCMS-8030、GTS-7000(島津製作所)を用いて血中濃度、遺伝子多型を評価し、その関連について検討を行っています。

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9. 遺伝性血管性認知症CADASIL・CARASILの病態解明

CADASIL・CARASILの動物モデルとCADASILの患者さんから樹立したiPS細胞を用いて遺伝性血管性認知症の病態を解明する研究を行っています(Yamamoto Y and Ihara M. Neurochem Int 2017)。また、CADASIL患者さんのデータベースを国循内に構築することにより、診断基準の作成と将来の治療法の開発を目指しています(AMED代表研究者:三重大学・冨本秀和)。

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図. iPS細胞を使ったCADASILの病態メカニズム研究
CADASIL患者の皮膚生検組織からiPS細胞を樹立し、血管壁細胞に分化誘導してその細胞機能異常と分子メカニズムを解析している。

関連文献:

  1. Tojima M, Saito S, Yamamoto Y, Mizuno T, Ihara M, Fukuda H. CADASIL with a novel NOTCH3 Cys323Trp mutation presenting border zone infarcts: A case report and literature review. J Stroke Cerebrovasc Dis 2016 pii: S1052-3057(16)30084-2. doi: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2016.05.013.
  2. Craggs LJL, Fenwick R, Oakley AE, Ihara M, Kalaria RN. Immunolocalisation of PDGFRβ and pericytes in CADASIL. Neuropath Appl Neurobiol 2015;41(4):557-570.
  3. Craggs LJ, Yamamoto Y, Ihara M, Fenwick R, Slade JY, Oakley A, Roeber S, Duering M, Kretzschmar H, Kalaria RN. White matter pathology and disconnection in the frontal lobe in CADASIL. Neuropath Appl Neurobiol 2014;40(5):591-602.
  4. Yamamoto Y, Ihara M, Tham C, Low WC, Slade JY, Moss T, Oakley AE, Polvikoski T, Kalaria RN. Neuropathological correlates of temporal pole white matter hyperintensities in CADASIL. Stroke 2009;40(6):2004-2011.

10. アルツハイマー病における血管因子の解明

高齢者の認知症においては、複数の原因が関与することがしばしばです。認知症の筆頭疾患であるアルツハイマー病にも高血圧や糖尿病などの生活習慣病に基づく血管病が深く関与しているということが知られています。そこで、私たちは、βアミロイドやタウを過剰発現する動物モデルを用いてその病態を検証し、血管病の視点からアルツハイマー病の治療法を開発する研究を行っています(Saito S, et al. Front Neurol 2019)。


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図. アルツハイマー型認知症における脳小血管病の意義
脳小血管病はアルツハイマー型認知症の血管病変の中核である。認知症はβアミロイドの蓄積のみによって生じるのではなく、脳梗塞や脳出血の影響も大きい。

こうしたエビデンスに基づき、心血管リスク管理による認知症低減のため、当センターは尼崎市との包括協定を結びました。

また、吹田研究高齢者の認知機能評価・神経画像評価を行う目的で、NIHグラントにより、ピッツバーグ大学との共同研究を開始いたしました。

関連文献:

  1. Saito S, Yamamoto Y, Ihara M. Development of a multicomponent intervention to prevent Alzheimer's disease. Front Neurol 2019;10:490. doi: 10.3389/fneur.2019.00490
  2. Saito S, Ihara M. Interaction between cerebrovascular disease and Alzheimer pathology. Curr Opin Psychiatry 2016;29(2):168-173. doi: 10.1097/YCO.0000000000000239.
  3. Saito S, Yamamoto Y, Ihara M. Mild cognitive impairment: at the crossroad of neurodegeneration and vascular dysfunction. Curr Alzheimer Res 2015;12(6):507-512.
  4. Saito S and Ihara M. New therapeutic approaches for Alzheimer's disease and cerebral amyloid angiopathy. Front Aging Neurosci 2014; 6: 290.

11. シロスタゾールを用いた軽度認知障害に対する医師主導治験(COMCID研究)

COMCID

わが国には約400万人の認知症予備軍:軽度認知障害の患者さんがおられる、と考えられています。現在のところ、軽度認知障害から認知症への進展を防ぐ有効な手段はありません。私たちは、シロスタゾールがアルツハイマー病の脳に蓄積するアミロイドβという老廃物を排泄させる作用があることを見出したことから、当院を含む日本の12拠点(三重大学、宇多野病院、京都医療センター、神戸大学、大阪市立総合医療センター、倉敷中央病院、八千代病院(愛知県)、南京都病院、京都大学、国立長寿医療研究センター、京都府立医科大学 (順不同))でシロスタゾールを軽度認知障害の患者さんに投与し有効性を探るための医師主導治験を実施しております。

関連文献:

  1. Saito S, Kojima S, Oishi N, Kakuta R, Maki T, Yasuno F, Nagatsuka K, Yamamoto H, Fukuyama H, Fukushima M, Ihara M. A multicenter, randomized, placebo-controlled trial for cilostazol in patients with MCI: the COMCID study protocol. Alzheimers Dement Transl Res Clin Interv 2; 250-257: 2016.

12. Virtual Reality技術を応用したリハビリテーションプログラムの開発

これまでのリハビリテーションプログラムは、完遂できれば運動機能の改善につながることが過去の研究からも明らかですが、単調なリハビリ運動を継続することは誰にとっても難しいことです。近年VR技術の進歩により、3次元空間映像の様々な分野での応用が研究されていますが、リハビリテーションにおける有用性を検討した報告は少なく、大阪大学、株式会社mediVRと協力し、現在プログラムの作成を行っています。

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13. 指タップ試験による認知機能評価

高齢化社会の進行に伴い認知症患者数は増大すると予測されその対策が喫緊の課題です。
適切な服薬指導や生活支援によりある程度の進行抑制が期待されるため、認知症を早期に発見するためのスクリーニング検査が重要です。現在、長谷川式スケールやMinimental State Examination(MMSE)等の質問(一部、筆記を含む)式認知機能検査が知られ、その簡便性と有用性はよく知られていますが、中核症状である記憶や言語機能を評価できる一方で、巧緻運動機能を含む遂行機能の評価は不十分です。そこで、我々は運動機能のスクリーニング検査法として、磁気センサー型指タッピング計測装置(日立コンピューター製UB-1)(図1)を用いて手指の運動機能計測(図2)を行っています。

実際、四肢の運動麻痺がみられずMMSEが正常範囲の被験者で前頭葉機能評価尺度(FABと略します。遂行機能と関連すると言われます)の正常の人(MMSE:29/30、FAB:16/18)(図3)と低下している人(MMSE:28/30、FAB:9/18)(図4)で比べると前者ではタッピングが正常パターンであるのに対して後者では明らかに乱れています。
今後、症例を蓄積して解析を進める方針です。

図1
図2
図3

図4


14. 脳血管障害の新規治療法の探索(再生医療部との共同研究)

rt-PA静注療法、血管内治療法といった脳梗塞急性期治療の進歩により、脳梗塞による死亡率は減少したが、脳梗塞は依然として寝たきりや認知症の主要因であり、新規治療法の開発が望まれています。

アドレノメデュリン(AM)は血管新生、血管拡張、血圧調節、抗炎症、抗アポトーシス、抗酸化作用など多彩な生理活性を有する内因性物質で、血管内皮細胞を含め、様々な細胞で分泌され、低酸素や酸化ストレスに応答し、心筋梗塞や脳梗塞の際にもAM血中濃度は上昇し、重要な生体防御機構であると考えられています。猪原(脳神経内科部長)らの基礎研究では、脳梗塞、慢性脳低灌流モデルマウスにおいてAMによる梗塞巣の縮小や認知機能障害の改善といった効果が示されており、脳梗塞においてもAMの抗炎症作用や血管新生効果による予後改善が期待されています。2020年1月から,ラクナ梗塞患者を対象にAMを投与する医師主導治験(平成31年度 「臨床研究・治験推進研究事業」)が当センターで開始され,新規脳梗塞治療薬の開発への第一歩が始まります。

図

図. 慢性低灌流モデルマウスにおいて、虚血手術を施行したAM過剰発現マウスでは、手術後7日の時点から野性型(WT)マウスと比較して有意な脳血流の改善が見られた。


また我々は、長寿遺伝子Sirt1を活性化する薬剤、再生医療などを用いて脳梗塞を治す新規治療法の開発を行っています。

関連文献:

  1. Hattori Y, Okamoto Y, Maki T, Yamamoto Y, Oishi N, Yamahara K, Nagatsuka K, Takahashi R, Kalaria RN, Fukuyama H, Kinoshita M, Ihara M. Silent information regulator 2 homolog 1 counters cerebral hypoperfusion injury by deacetylating endothelial nitric oxide synthase. Stroke 2014;45 (11):3403-3411.
  2. Maki T, Ihara M, Fujita Y, Nambu T, Miyashita K, Yamada M, Washida K, Nishio K, Ito H, Harada H, Yokoi, H, Arai H, Itoh H, Nakao K, Takahashi R, Tomimoto H. Angiogenic and vasoprotective effects of adrenomedullin on prevention of cognitive decline after chronic cerebral hypoperfusion in mice. Stroke 2011;42(4):1125-1131.

15. 孤発性血管性認知症の動物モデルの開発

マウス、ラット、非人類霊長類を用いて、孤発性血管性認知症の動物モデルを開発し、ヒトの血管性認知症に応用できる薬剤の有効性試験を行っています。最近確立した動物モデルの仕事(Hattori Y, et al. J Neurosci 2015)では、脳血管障害の少壮研究者1名のみが毎年選ばれる第40回日本心臓財団草野賞を筆頭著者の服部が受賞しました。また、血管性認知症の代表的な病型である脳小血管病の総説がStroke誌の表紙を飾りました(Ihara M, Yamamoto Y. Stroke 2016)。

脳小血管病の機序

図. 脳小血管病の機序
動脈硬化→血栓形成→脳梗塞→認知症という経路に加えて,高血圧を介さない塩毒性、炎症・感染、大小血管の相互作用、血液脳関門を形作る細胞間相互作用など様々な因子がその病態に関与することが明らかとなってきた。


最近5年間の業績抜粋

  1. Okuno Y, Yamagami H, Kataoka H, Tahara Y, Tonomura S, Tokunaga H, Imahori T, Matsui D, Kobayashi M, Imamura H, Sakai N, Takahashi JC, Toyoda K, Nagatsuka K, Ihara M. Field Assessment of Critical Stroke by Emergency Services for Acute Delivery to a Comprehensive Stroke Center: FACE2AD. Transl Stroke Res, in press
  2. Yoshimoto T, Inoue M, Yamagami H, Fujita K, Tanaka K, Ando D, Sonoda K, Kamogawa N, Koga M, Ihara M, Toyoda K. Use of Diffusion-Weighted Imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score (DWI-ASPECTS) and Ischemic Core Volume to Determine the Malignant Profile in Acute Stroke. J Am Heart Assoc 2019;8(22):e012558. doi: 10.1161/JAHA.119.012558. 
  3. Tonomura S, Naka S, Hara T, Mori K, Tanaka N, Sumida Y, Kanemasa K, Takahashi N, Nomura R, Ihara M, Nakano K. The relationship between Streptococcus mutans harboring Cnm and PA antigens and nonalcoholic steatohepatitis. BMJ Open Gastroenterol 2019;6(1):e000329. doi: 10.1136/bmjgast-2019-000329.
  4. Kalaria RN, Hase Y, Ihara M. The rise and rise of cerebral small vessel disease: implications for vascular cognitive impairment and dementia. Future Neurol 2019; FNL11. doi: 10.2217/fnl-2019-0004
  5. Fujita K, Tanaka K, Yamagami H, Ide T, Ishiyama H, Sonoda K, Satow T, Takahashi JC, Ihara M, Koga M, Yokota T, Toyoda K. Detrimental effect of chronic hypertension on leptomeningeal collateral flow in acute ischemic stroke. Stroke 2019;50(7):1751-1757. doi: 10.1161/STROKEAHA.119.025142.
  6. Nakaoku Y, Saito S, Yamamoto Y, Maki T, Takahashi R, Ihara M. The dipeptidyl peptidase-4 inhibitor linagliptin ameliorates high-fat induced cognitive decline in tauopathy model mice. Int J Mol Sci 2019; 20(10). pii: E2539. doi:10.3390/ijms20102539
  7. Wada S, Koga M, Makita N, Nakamura Y, Miwa K, Ide T, Yi K, Mizoguchi T, Yamaguchi Y, Ihara M, Toyoda K. Detection of Stenosis Progression in Intracranial Vertebral Artery Dissection Using Carotid Ultrasonography. J Stroke Cerebrovasc Dis 2019. pii: S1052-3057(19)30214-9. doi: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2019.04.033.
  8. Tanaka M, Saito S, Inoue T, Satoh-Asahara N, Ihara M. Novel therapeutic potentials of taxifolin for amyloid-β-associated neurodegenerative diseases and other diseases: recent advances and future perspectives. Int J Mol Sci 2019; 20(9): pii: E2139. https://doi.org/10.3390/ijms20092139
  9. Inoue T, Saito S, Tanaka M, Yamakage H, Kusakabe T, Shimatsu A, Ihara M, Satoh-Asahara N. Pleiotropic neuroprotective effects of taxifolin in cerebral amyloid angiopathy. Proc Natl Acad Sci USA 2019;116(20):10031-10038. https://doi.org/10.1073/pnas.1901659116
  10. Saito S, Yamamoto Y, Ihara M. Development of a multicomponent intervention to prevent Alzheimer's disease. Front Neurol 2019;10:490. doi: 10.3389/fneur.2019.00490
  11. Tanaka T, Yamagami H, Ihara M, Miyata T, Miyata S, Hamasaki T, Amano S, Fukuma K, Yamamoto H, Nakagawara J, Furui E, Uchiyama S, Hyun B, Yamamoto Y, Manabe Y, Ito Y, Fukunaga R, Abumiya T, Yasaksaa M, Kitagawa K, Toyoda K, Nagatsuka K. Association of CYP2C19 Polymorphisms With Clopidogrel Reactivity and Clinical Outcomes in Chronic Ischemic Stroke. Circ J 2019;83(6):1385-1393. doi: 10.1253/circj.CJ-18-1386.
  12. Ikenouchi H, Washida K, Yoshimoto T, Fukuma K, Saito S, Inoue Y, Matsuda H, Ihara M. Balloon-like mobile plaque in the innominate artery: ultrasonographic and pathological perspectives of repetitive embolism. J Stroke Cerebrovasc Dis 2019 pii: S1052-3057(19)30180-6. doi: 10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2019.04.015.
  13. Kamimura T, Okazaki S, Morimoto T, Kobayashi H, Harada K, Tomita T, Higashiyama A, Yoshimoto T, Takahashi JC, Nakagawara J, Koga M, Toyoda K, Maruyama H, Koizumi A, Ihara M. The prevalence of RNF213 p.R4810K variant in early-onset stroke with intracranial arterial stenosis. Stroke 2019;50(6):1561-1563 doi: 10.1161/STROKEAHA.118.024712
  14. Ihara M. A neurovascular approach to clearing β-amyloid from the brain. Vas-Cog J 2019;5(1):4-11.
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  16. Okazaki S, Morimoto T, Kamatani Y, Kamimura T, Kobayashi H, Harada KH, Tomita T, Higashiyama A, Takahashi J, Nakagawara J, Koga M, Toyoda K, Washida K, Saito S, Takahashi A, Hirata M, Matsuda K, Mochizuki H, Chong M, Paré G, O'Donnell M, Ago T, Hata J, Ninomiya T, Dichgans M, Debette S, Kubo M, Koizumi A, Ihara M. Moyamoya disease susceptibility variant RNF213 p.R4810K increases the risk of ischemic stroke due to large artery atherosclerosis. Circulation 2019;139(2):295-298. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.118.038439
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最終更新日 2019年11月26日

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