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小児循環器内科

医療関係者の皆様へ
新生児・乳児の集中治療

Cardiac NICU:新生児心疾患集中治療室

1)赤ちゃんの心臓病診療は胎児診断から始まる時代に

ほんの10年ほど前までは、赤ちゃんの心臓病は心雑音や健診をきっかけに診断されることが多く、時には生まれて直ぐに赤ちゃんの具合が悪くなり救急搬送されることがありました。場合によっては全身状態が悪くなった状態から治療を開始することもありました。最近では超音波診断装置が進歩し診断技術が向上したおかげで、ほとんどの生まれつきの心臓病を胎児期に診断できる様になっています。かかりつけの産婦人科で胎児の心臓病を疑われた時に当院をご紹介いただくと、胎児心エコー検査のほかに胎児MRI、胎児心磁図などを用いて詳しく診断することができます。また胎児期からの不整脈治療もおこなっています。
胎児診断ができると、病院側は出生時からカテーテル治療や緊急手術など治療の準備をして赤ちゃんの出産を待つことができます。また、ご家族にとっても普段聞きなれない病名や治療を理解する時間がもてることは、生まれてからの赤ちゃんに寄り添っていくために大切なことだと考えています。

2)チームで取り組む新生児医療

生まれてすぐに赤ちゃんは新生児心臓集中治療室(NICU)で治療を開始します。生まれた直後からの治療に対応できるように、新生児科だけでなく小児循環器内科、小児心臓外科、カテーテル治療や不整脈治療のスペシャリストが緊密に連携して治療方法や手術のタイミングを決定します。医師だけでなく小児循環器を専門とする看護師、助産師、臨床心理士などの多職種からなる小児ハートチームが赤ちゃんのサポートを行います。また、赤ちゃんにとって一番のサポ―トメンバーである御両親にも支援を行います。

3)発達・発育をこころがけた地域との協力

生まれてから手術など大変な治療を行ったところで終わりではありません。多くの場合は退院したあとも、お子さんの成長をみながら通院や治療を続ける必要があります。 病気と付き合いながら、お子さんが安心して生活し成長していけるように、お住いの地域の小児科の先生や保健師と連携をとっています。またお子さんだけでなくご兄弟を含めたご家族の療養生活と育児支援にも取り組んでいます。

最終更新日:2021年10月08日

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