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肺循環科

成人先天性心疾患(経皮的心房中隔欠損閉鎖術など)

手術や管理などの治療が良くなって生まれつきの心臓病を持って大人になる成人先天性心疾患の患者さんが増えてきております。先天性心疾患では心臓だけでなく肺血管にも異常を持つ場合があり、また肺高血圧症を合併することもあります。そこで肺循環科では小児循環器科、小児心臓外科と連携してこれらの患者さんの診断、治療を行なっています。

対象疾患

  • 成人先天性心疾患
  • 心房中隔欠損症
  • 動脈管開存症

診断法

経胸壁心エコー及び経食道心エコー検査にて心房中隔欠損症の診断を行い、その他心臓MRI等も併用して、右心系の拡大及び負荷所見の有無を確認します。右心系拡大所見を認めた場合には、以下の治療法を検討します。また、最大径10 mm以上の心房中隔欠損症はカテーテルによる治療適応となる可能性が高いです。さらに、大きさが10 mm未満の場合でも奇異性塞栓症(脳梗塞)や不整脈の原因となる場合には治療適応となる可能性があります。

治療法

  • カテーテル治療(経皮的心房中隔欠損閉鎖術、経皮的動脈管開存閉鎖術、経皮的肺動脈弁形成術)
  • 特に経皮的心房中隔欠損閉鎖術に関して
    かつては手術しか治療法がありませんでしたが、最近では外科手術に比べて比較的合併症の可能性が低く、侵襲の少ないカテーテル治療を、まず検討するようになっています。カテーテル治療可能かどうかの判断は、経食道心エコー検査の結果で欠損孔周囲のrim(辺縁)の有無によりますが、実際現状では多くの心房中隔欠損症がカテーテル治療可能となってきています。特に2016年にフィギュラ・フレックスII閉鎖栓という新しいデバイス(下記参照)が登場してからは、当院で経食道心エコーを施行された二次孔心房中隔欠損症の90%以上がカテーテル治療可能と判断されています。現在当科では、麻酔担当医師、経食道心エコー担当医師、小児科医師、当科で閉鎖術施行チームとして協力して治療を行っています(肺循環科では2017年に40人の患者様にカテーテル閉鎖術を施行しています)。
    実際の治療は、足の付け根から細いカテーテルを挿入し、アンプラッツァー閉鎖栓、あるいはフィギュラ・フレックスII閉鎖栓(2016年2月より使用可能)のいずれかを用いて行います(写真①もご参照下さい)。治療効果ですが、一般に心房中隔欠損症を放置した場合、心不全の発症、上室性不整脈の発生、及び奇異性脳塞栓の原因となり得る事が知られていますが、治療により右心室機能の改善(写真②もご参照下さい)や不整脈の発生の確率を減らす事が知られています。
    さらに、肺高血圧症合併の心房中隔欠損症の患者様においても、従来閉鎖不能と判断されていた重症度の方でも、近年進歩してきた肺血管拡張薬をカテーテル治療前に開始して、肺血管抵抗や肺動脈圧を一定のレベル以下に改善した状態で、カテーテル閉鎖を行うという新しい治療方法も行えるようになってきています。
医療従事者の方へ
成人での先天性心疾患のカテーテル治療に関して紹介の場合は肺循環科(成人先天性心疾患科)を紹介して頂ければ幸いです。

写真①

写真1

写真②

写真2

最終更新日 2018年01月29日

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