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冠疾患科

急性心筋梗塞

急性心筋梗塞とは

急性心筋梗塞(acute myocardial infarction: AMI)のほとんどの原因には、動脈硬化が関係しています。心臓を養う血管である冠状動脈の急激な狭窄や閉塞によって、心臓の筋肉に血液が流れなくなる疾患です。本疾患が狭心症と異なるところは、血管が閉塞していることによって心臓そのものに血液が流れなくなり、時間とともに心臓の筋肉が死んでゆく(心筋の壊死)ことです。これは脳梗塞等と同じ機序であり、命に関わる疾患であることや無事退院ができても心不全や不整脈などといった後遺症を残すことになります。このことから、我々はできるだけ早く確実な血流の再開を目的として救急医療とともに急性期の集中治療を行うべくチーム医療を行っています。

国立循環器病研究センターCCUにおける急性心筋梗塞への取り組み

国立循環器病研究センターCCU:Coronary Care Unit(冠動脈疾患集中治療室)は、急性心筋梗塞の超急性期の管理を行うことを目標に30年前に設立されました。我が国でも最も歴史のあるCCUの一つで、多くの治療ノウハウが蓄積されています。国立循環器病研究センターCCUにおける治療成績の変遷を図に示します。

院内死亡率と近年の急性心筋梗塞症例の収容数の推移

CCU開設初期は、心不全や致死的な不整脈を早期に発見して対応ができる集中治療室として、急性心筋梗塞症例の生命予後を著しく改善しました。また、1990年代に入ってカテーテルによる直接的な治療(冠動脈内に形成された血の固まり=血栓を吸引し、動脈硬化巣を粉砕して血流の再開を早期に得る血行再建術)が急性心筋梗塞治療に導入されたことが更なる院内予後の改善に寄与しました。

急性心筋梗塞に対する当院の標準的な治療

急性心筋梗塞発症機序のイメージング解析と血流評価による診断・治療への応用

急性心筋梗塞の発症には、動脈硬化を基礎とした血管の変性が関与しています。その中でも、粥腫(プラーク)の破綻が契機となっていることが多いことが明らかになってきました。近年の画像診断はめざましく進歩し、生体内においてこのような所見をとらえることができるようになりました。

私たちは血管内超音波(IVUS)・光干渉断層法(OCT)・血管内視鏡による画像診断法を用いて発症の原因・病態を追求することに加え、冠血流予備量比(FFR)の計測やその応用によって、心臓が血液不足の状況(=虚血状態)であるかを評価し、診断・治療の向上に役立てています。

最終更新日 2012年02月02日

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