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血管科

治療に関するトピックス

当院における血管カテーテル治療の新たな取り組みは世界的にも高い評価を受けています。

バージャー病に対するカテーテル治療

バージャー病は比較的若年層に多く発症し、足の疼痛、難治性潰瘍や壊疽の原因となり、重症な場合は下肢切断を余儀なくされることもあります。難治性疾患に指定されており確立された有効な治療法はありません。当科では2012年からバージャー病に対するカテーテル治療を開始し良好な治療成績をおさめています。2016年11月に米国で開催される学会American Heart Association (AHA)では招聘講演にて当院の取り組みを紹介する機会をいただきました。今後、カテーテル治療がバージャー病治療の選択肢のひとつになることが期待されます。

関連サイト


バージャー病、難治性足壊疽、30歳代、男性

バルーン治療前
バルーン治療後

右第4足趾の壊疽。閉塞した後脛骨動脈(矢印)のバルーン拡張を行い、3か月後に創部は完治。


難治性手壊死、30歳代男性

バルーン治療前
バルーン治療後

右第2第3指の難治性壊疽と潰瘍。橈骨動脈と尺骨動脈の閉塞を認め(矢印)、バルーン治療にて血流改善。1か月後に完治した。

腹部大動脈閉塞症に対するカテーテル治療

ステント治療前
ステント治療後

動脈硬化による腹部大動脈閉塞に対する治療は、これまで外科的バイパス術が行われてきましたが、高齢者や重篤な併存疾患があるためにリスクが高い方には他に選択肢がありませんでした。近年のカテーテル治療の進歩により、腹部大動脈閉塞の患者さんもカテーテル治療が行えるようになってきました。80歳代男性、腎動脈分岐した直後の腹部大動脈から腸骨動脈にかけての閉塞を認めます(矢印)。超高齢であること、冠動脈の病気を合併していることなどから外科治療のリスクが高いと判断。カテーテル治療を行い良好な結果を得ることができました。治療前にあった高度な間歇性跛行は消失し、日常生活に復帰されました。(この治療内容は、医学誌JACC Cardiovasc Interv. 2016; 9: 856-858.に掲載されました。)

亜急性下肢動脈閉塞症に対するハイブリッド治療

治療前
バルーン治療
フォガティ血栓除去
治療後

除去された血栓

3週間前に左太ももの動脈が突然閉塞にいたったと考えられる60歳代男性。時間が経過しているために血栓が固く、従来のフォガティ血栓除去という方法のみでは治療困難と考えられました。そのためにまず内科にてカテーテル治療を行い、閉塞部をバルーンで拡張し、固くなった血栓を取り除きやすくした後で、外科にてフォガティ血栓除去を行い約15㎝の長さの血栓除去に成功しました。この内科と外科との共同作業によるハイブリッド治療によって、時間が経過した血栓閉塞に対しても治療が可能となってきました。(この治療手技は、医学誌JACC Cardiovasc Interv 2015; 8: 1633-1634.に掲載されました。)

腎動脈閉塞症のカテーテル治療について

腎動脈閉塞症に対する我々の取り組みが読売新聞に掲載されました。
(この治療内容は医学誌ESC Heart Failure 2015, 2: 160-163.に掲載されました。)

詳しくは下記をご参照ください。

橈骨動脈アプローチによる透析シャント治療

我が国における透析患者数は30万人を超えています。透析に使用する血管の閉塞によって透析が困難となる場合にカテーテル治療が必要となります。
我々が報告した"橈骨動脈アプローチによるカテーテル治療"は、透析シャント治療の選択肢の一つとして世界的にも認知されるようになりました。

この治療法は米国医学雑誌Endovascular Todayにおいて紹介されています(下記)

治療前
バルーン拡張
治療後

透析シャントの狭窄(太い矢印)のために脱血困難となった方。橈骨動脈からのカテーテルを行うことで治療後、そのまま透析を行うことが可能。

最終更新日 2016年08月02日

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