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臨床すすむ!プロジェクト

1「倫理委員会」って、ホントは何やってるの?

今回の現場の人

森田 秀樹もりた ひでき

◆国立循環器病研究センター
倫理委員会外部委員(市民の立場)

◆株式会社森田企画 代表取締役/登山ガイド/気象予報士

森田さんは、中学生の頃から山に登っていたという、根っからの登山家。

登山ガイドをされていて、今でも月の半分は山に登り、冬は山スキーのガイドをする一方で、夏はホエールウォッチングのツアーガイドもされているとか。

そんな森田さんは、医師でも研究者でもないのに、倫理委員会の委員をされています。

「倫理委員会って、どんなことをしているんだろう?」

森田さんにお話をうかがうことで、その答えに近づくことができそうです。

第9回 森田さんの期待

森田さんが臨床研究に期待されていることは何ですか?
そうですね。
このまま、ものすごく技術革新が進んでいって、
人間が死ななくなったら、どうなるんだろうという(笑)、
漠然とした未来への不安が、正直、私の中にあります。
だから、延命する技術を伸ばすことも大事ですが、
QOLというか、「どう生きたら幸せなのか」みたいなことも
大事なことだろうと思うんですね。
それも、確かに大事です。
私、今、登山ガイドをしていますが、
ガイドにとって循環器系のモニタリングって、すごく重要なんです。
お客さんと山へ登っている時も、
「心拍を必要以上に上げないように注意して」
歩行ペースや休憩のタイミングをコントロールしますし、
高いところへ行くと、低酸素・低圧状態なので、
循環器系のトラブルを起こさないようにモニターしながら行くんです。
すごい!
で、登山ガイドとしての立場で、
国立循環器病研究センターの専門の先生方と一緒に、
何かのテーマに取り組みたいなと考えているんですよ。
それは、興味深いですね。ぜひ!
ところで、森田さんの一番関心のあることって、なんですか?
人間の、あるいは命のことって、やっぱり究極じゃないですか。
これに勝るテーマって、ないんじゃないですかね。
知りたいですよ、どうなっているのか。すごく知りたいですね。
だから、倫理委員を長く務めることができるんでしょうね。

おわり

「一般市民の立場」の倫理委員
─患者さんにもわかるように─

さて、森田さんのお話、いかがでしたでしょうか?

倫理委員会は臨床研究の参加者(患者さん)の権利と安全を守り、
研究を科学と倫理の両面から審査するために、
研究を実施するメンバー・関係者以外の第三者で構成されます。
その中で、森田さんは「一般市民の立場」、
つまり患者さんと同じ側の人を代表する委員なのです。

医学や法律などの専門家だけでなく、
森田さんのような一般市民の目でも厳しく審査することで、
より確実に患者さんの権利と安全が守られます。
研究の内容が専門知識のない患者さんにも分かるように、
説明文書などのインターフェースをしっかりチェックすることも、
とても大切なことなのです。

森田さんのお話を通して、倫理委員会でどのようなことが行われているのか、その一端をお分かりいただけたかと思います。
それでは、次回のインタビューをお楽しみに。

 

分からない言葉はこちらで「臨床すすむの用語解説」

QOL
クオリティ・オブ・ライフ。人々の生活を物質的な面から数量的にのみとらえるのではなく、精神的な豊かさや満足度も含めて、質的にとらえる考え方。医療や福祉の分野で重視されている。生活の質、人生の質、生命の質ともいわれます。

今回の出席者「プロフィール紹介」

臨床すすむ
普段は病院で臨床研究に没頭する熱血医師。その情熱が高じて、治験や臨床研究啓蒙のため東奔西走する現代医療のヒーロー。
森田 秀樹
国立循環器病研究センター倫理委員会外部委員(市民の立場)、株式会社森田企画 代表取締役/登山ガイド/気象予報士。

土井 香
国立循環器病研究センター
研究開発基盤センター
臨床研究部所属。
看護師経験10ウン年を経て、リサーチナースに。
山本 晴子
国立循環器病研究センター、研究開発基盤センター先進医療・治験推進部所属。脳卒中患者を診ること20年の医師。

最終更新日 2014年07月22日

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