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臨床すすむ!プロジェクト

1「倫理委員会」って、ホントは何やってるの?

今回の現場の人

森田 秀樹もりた ひでき

◆国立循環器病研究センター
倫理委員会外部委員(市民の立場)

◆株式会社森田企画 代表取締役/登山ガイド/気象予報士

森田さんは、中学生の頃から山に登っていたという、根っからの登山家。

登山ガイドをされていて、今でも月の半分は山に登り、冬は山スキーのガイドをする一方で、夏はホエールウォッチングのツアーガイドもされているとか。

そんな森田さんは、医師でも研究者でもないのに、倫理委員会の委員をされています。

「倫理委員会って、どんなことをしているんだろう?」

森田さんにお話をうかがうことで、その答えに近づくことができそうです。

第5回 分かる文書

厚生労働省の研修会に参加したことがあるんですが、そこの講義でも、
「倫理委員がチェックすべきことの第一は、患者さんへの説明文書」と
いわれていましたね。
患者さんへの説明文書だけでなく、
研究計画書も患者さんに求められると、提示しないといけないですよね。
森田さんは、その文章もチェックされています。
噛み砕いて患者さんにも分かるようにしないといけないんですが、
正しく噛み砕かないといけないし、分からないといけないし。
難しいところです。
そうですね。
だから、言葉の選び方に洗練が求められる。
先生方は「理系」ですけれど、
「文系」の素養も必要なことだと思いますよ(笑)。
患者さんに見ていただくインターフェースの最終確認は、
重要な仕事のひとつですね。
文章力ですか。
僕らの子どもの頃を思い返すと、
お医者様のおっしゃることに意見するというのは有り得ないことでした。
もうとにかく、「先生、お願いします」「お任せします」って。
それが今は、患者さんにしっかり理解していただかないといけないので、
分かりやすい文書にするためのチェックが期待されているのだと思います。
国立循環器病研究センターの委員会では、
研究が却下されることって、あるんですか?
まあ、「完全やり直し!」(笑)みたいなのも、時々、ありますね。
毎回1~2件は、かなり大幅なチェックが入りますし。
それだけ重要で、いろんな権限を持ったお仕事だと思っています。
ところで、森田さんから見て、
倫理委員に向いている人・向いていない人って、ありますか?
思い込みの激しい人は、向いていないかもしれませんね。
多面的にものごとを見る必要がありますから。
感情的に「絶対、許せない!」(笑)みたいだと、進みませんからね。
「まあ、これは必要なんだな。じゃあ、ココはこうしてもらおう」とか、
そういう感じでいかないと。
視点を変えることも必要だと。視点の多さというか。
そうですね。
そこは、すごく大切な部分だといつも思っています。

次回につづきます

分からない言葉はこちらで「臨床すすむの用語解説」

患者さんへの説明文書
患者さんが臨床研究に参加する前に、研究の内容や目的をしっかりと読んで理解し、また家に持ち帰って家族や知人と相談をするなど、十分に検討できるようにするための説明書。インフォームド・コンセントの際に渡されます。

今回の出席者「プロフィール紹介」

臨床すすむ
普段は病院で臨床研究に没頭する熱血医師。その情熱が高じて、治験や臨床研究啓蒙のため東奔西走する現代医療のヒーロー。
森田 秀樹
国立循環器病研究センター倫理委員会外部委員(市民の立場)、株式会社森田企画 代表取締役/登山ガイド/気象予報士。

山本 晴子
国立循環器病研究センター、研究開発基盤センター先進医療・治験推進部所属。脳卒中患者を診ること20年の医師。
土井 香
国立循環器病研究センター
研究開発基盤センター
臨床研究部所属。
看護師経験10ウン年を経て、リサーチナースに。

最終更新日 2014年05月26日

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