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臨床すすむ!プロジェクト

1「倫理委員会」って、ホントは何やってるの?

今回の現場の人

森田 秀樹もりた ひでき

◆国立循環器病研究センター
倫理委員会外部委員(市民の立場)

◆株式会社森田企画 代表取締役/登山ガイド/気象予報士

森田さんは、中学生の頃から山に登っていたという、根っからの登山家。

登山ガイドをされていて、今でも月の半分は山に登り、冬は山スキーのガイドをする一方で、夏はホエールウォッチングのツアーガイドもされているとか。

そんな森田さんは、医師でも研究者でもないのに、倫理委員会の委員をされています。

「倫理委員会って、どんなことをしているんだろう?」

森田さんにお話をうかがうことで、その答えに近づくことができそうです。

第4回 森田さんのスタイル

はじめて委員会に出席された時、発言できました?
できましたね。ものおじしない性格なので(笑)。
発言される時に心掛けていることはなんですか?
倫理委員会で審議される研究は、一つ一つのテーマが明確にあります。
「医師・研究者は何をしたいのか」を自分なりに理解して、
当日、分からないことを質問するようにしています。
そのうえで、言うべきことはしっかり言う。
このスタイルは、当初から変わっていないと思います。
いつも森田さんは、意見を言う前に、まず質問をされます。
「これは、どうしてですか?」とか、
「ここは、どういうふうにするのですか?」とか、
かなり突っ込んで聞かれますよね。
明らかにしておかないといけないことって、あると思うんですよ。
「ここが曖昧なままでは、判断できないな」っていう。
森田さんにとっての準備は、その「疑問を見つける」ということですか?
そうです、そうです。
説明不足のところがないか、特に患者さんに分かるかどうかという判断が、
私に求められているのだと思います。
先生方がお持ちの常識というのがあって、
その中では誰もが分かることでも、
一般の方が聞くと理解できないということがあるんです。
確かに。そういうことって、ありますよね。
私がこれまでに多く指摘してきたことは、「心情の部分」です。
病気の方は、心が折れている不安な状態なんです。
それが、まして不治の病であれば、それを明確に指摘されるだけで、
大変な「いわれのない」精神的苦痛を受けることになりますよね。
そういう時は「言葉をこれに変えた方がいいんじゃないですか」などと、
指摘させていただいているんです。
ところで、委員会の仕事の中での「やりがい」というのはなんでしょう?
やっぱり、指摘したことが、委員の皆さんの賛同を得て、
それが通った時ですね。
軽くスルーされたり、却下されたりすることも、たくさんありますから。
スルーは、辛いかも(笑)。
そこが、森田さんにとっての「倫理委員の役割」ということですね。

次回につづきます

今回の出席者「プロフィール紹介」

臨床すすむ
普段は病院で臨床研究に没頭する熱血医師。その情熱が高じて、治験や臨床研究啓蒙のため東奔西走する現代医療のヒーロー。
森田 秀樹
国立循環器病研究センター倫理委員会外部委員(市民の立場)、株式会社森田企画 代表取締役/登山ガイド/気象予報士。

山本 晴子
国立循環器病研究センター、研究開発基盤センター先進医療・治験推進部所属。脳卒中患者を診ること20年の医師。
土井 香
国立循環器病研究センター
研究開発基盤センター
臨床研究部所属。
看護師経験10ウン年を経て、リサーチナースに。

最終更新日 2014年05月12日

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