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吉川 泰司(よしかわ やすし)

第5回レジデント・デー プログラム 国立循環器病センター
「米国での心臓外科クリニカルフェローを経験して」

大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科助教

学生時代、心臓血管外科の臨床実習の時、止まっている心臓を触らせていただき、何とも言えない衝動に駆られ、将来は心臓外科の道に進みたいという気持ちを募らせた。
1996年に大阪大学医学部を卒業後、大阪大学医学部附属病院第一外科で、1年間、心臓血管外科、呼吸器外科、消化器外科、小児外科の研修を受けた。その後、大阪警察病院で2年間消化器外科の研修を受けた後、1999年から国立循環器病研究センターの心臓血管外科のレジデントとして、心臓血管外科の研修を受けた。大変厳しい研修だったが、切磋琢磨して研修に励んだ。そのとき海外で活躍された先生がたくさんおられ、海外で臨床留学をしてみたいという衝動に駆られた。
2001年から医局人事で、米国Columbia大学外科での研究留学生活が始まり、2003年からボスの異動に伴い、Michigan大学循環器科で引き続き研究留学を行った。その間、研究の合間を縫ってUSMLEの勉強をし、2004年にECFMG Certificateを取得した。
クリニカルフェローとして就職先を得るのは、ある意味USMLEの試験勉強より大変で、自分の頑張りでは何ともならない運とタイミングに左右される。全米の施設に履歴書を送り、数施設に面接に赴き、Yale大学からoffer letterを頂いた。
2005年からYale大学で心臓胸部外科クリニカルフェローとして臨床留学が始まり、言葉の問題、日本とのシステムの違いに苦しみながら、2年間、密度の濃い臨床研修を受けることができた。
2007年からBrigham and Women's Hospitalで、引き続き低侵襲心臓外科を学ぶため、心臓外科クリニカルフェローとして臨床研修を受けた。
 すべての科で臨床留学をすることにメリットがあるとは言い難いが、心臓血管外科では、特に米国では短期間の間に数多くの症例を経験できることは、日本の症例数を考えた場合、メリットがあると考えられる。クリニカルフェローへの道は、まずECFMG Certificateを取得することであるが、それ以外にビザ、運、タイミングに左右され、希望通りの施設で研修することは至難の業である。しかしクリニカルフェローをすることで、たくさんの世界的に高名な先生と知り合いになるばかりか、一緒に働いたレジデント、クリニカルフェローとは生涯の友となり一生の財産になるため、ぜひ、若手先生には頑張っていただきたい。

最終更新日 2014年06月03日

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